『恋するムービー』“癒しの愛されイケメン”チェ・ウシクにギャップ萌え必至の出演韓ドラ3選【ハングクTIMES Vol.193】

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2025年02月21日 16:00  ORICON NEWS

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Netflixシリーズ「恋するムービー」独占配信中
ポワンとした雰囲気をまとい、その天然キャラから“癒しの愛されイケメン”とも謳われるチェ・ウシク。ですが、作品の中では、そんな癒しキャラとは相反する魅力を見せていて、ギャップ萌え必至!本記事では、話題の新作『恋するムービー』ほか、『その年、私たちは』『殺人者のパラドックス』と、彼の沼に浸る出演作3選をご紹介します。

【写真】チェ・ウシク&パク・ボヨンがロマンティックなキス!

■『恋するムービー』

バレンタインに配信となり、大きな話題を呼んでいる本作は、『その年、私たちは』で高い評価を得たイ・ナウン脚本家が再びウシクとタッグを組んだ作品。演出は、『無人島のディーバ』、『スタートアップ:夢の扉』のオ・チュンファン監督、ウシクとパク・ボヨンちゃんという超絶SWEETなカップル誕生ということで、配信前からドラマオタクを沸かせていた一作です。

本作は、筋金入りの映画オタクであるギョム(チェ・ウシク)と映画監督の卵ムビ(パク・ボヨン)という、恋もしたいし夢も叶えたい2人が映画をきっかけに運命的に出会い、互いにインスピレーションを与え合うことでそれぞれが背負っているトラウマを乗り越えていく、青春ロマンスドラマ。

観る前は結構本格ロマンスっぽいのかなと思ってたんですが、偶然に再会した時のウシクのふざけた表情とか、コメディ要素も適度に挟まってるのがすごく良くて。さらにギョムとムビ、2人の心の声を聞きながら物語が進行していくので、2人の心の葛藤が手に取るようにわかって、『その年、私たちは』と同じく、序盤からグッと感情移入を誘ってきます。

そしてロマンスはもちろん、若者たちのお仕事ドラマかつ家族ドラマ的な要素も強く、人と人の絆と、すべての愛が詰まった繊細な人間ドラマに、心がほわっと温かくなるような、そんな作品です。

ウシクが演じるのは、映画が好きすぎて俳優を経て評論家となる映画マニアのギョム。ムビに出会って恋に落ち、直進アプローチをするも、ある日突然彼女の前から姿を消してしまいます。キュートな人懐っこさがあるのに、どこか陰があって守ってあげたくなるような繊細さをあわせもつ絶妙なギョムのキャラは、もはやウシクそのもの!そして、「僕を好きになる?離れない?」という最強せりふをウシクに言わせたイ・ナウン作家様、大天才すぎませんか…?

ロマンス演技に心奪われるとともに、抑圧された感情を表現する震える声と微妙な表情の変化に、改めて彼の演技の深みと凄みを実感させられる、今HOTな一作です。

▼配信情報
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■『その年、私たちは』

そんな『恋するムービー』のイ・ナウン脚本家が手がけた、ウシクのドラマ代表作ともいえる作品が、『その年、私たちは』です。感性的な表現でつづる名せりふの数々に、韓国で「人生ドラマ(人生において長く記憶に残る最高のドラマ)」に挙げる視聴者も少なくない一作です。

成績が学年トップのヨンス(キム・ダミ)と、最下位のウン(チェ・ウシク)、10年前にドキュメンタリーを撮り、最悪の別れ方をした元恋人同士が、ビジネスパートナーとして再会し、経験するさまざまな出来事と複雑な感情を率直に描くラブストーリー。

本作、韓ドラあるあるの「そんなわけあるかよ」とツッコみたくなる大事件は全く起こらないんですよね。反対してくる母親とか、グイグイ押してくるライバルとかも登場しません。決してアップテンポな作品ではないので、韓ドラ味が足りない!となる人もいるかもしれません。

ですが、彼らの普遍的な日常を描きながら、淡々と丁寧にそれぞれの心情を追っていくので、リアリティが半端ない。感情を隠してきた登場人物たちの本心が、徐々にあらわになっていくわけなんですが、視聴者が本当にドキュメンタリーを見るかのように、ある人の、もしくは自分自身の恋愛と人生をのぞいているような感覚になって、思いっきり感情移入してしまうのです。

付かず離れずの2人のもどかしく微妙な距離感と、見え隠れする互いの本当の気持ちにウズウズしながらもときめいて、誰しもが抱えるさまざまな人生の問題に共感し、グッと心打たれてしまう、そんな一作なのです。

そしてロマンスドラマは普通、女性の共感を得やすいですが、本作が男性視聴者たちの共感をも引き出し、多くの好評を得たのは、やはりウシクがもつ素朴な空気感と、リアリティあふれる演技があってこそ。

ポワンとした姿で母性本能を刺激する一方で、「僕を愛して」というストレートな告白で心を打ち抜いてくる。ウシク演じるウンの少年と大人の男性の間を行き来する独特な魅力に、後半はもう抜け出せないくらいに浸ってしまうはず。

▼配信情報
『その年、私たちは』Netflixで独占配信中

■『殺人者のパラドックス』

ウシクの演技の幅広さにどっぷり魅了されるのが、Netflixシリーズ『殺人者のパラドックス』。予測不可能などんでん返しの展開で、数々の賞を総なめにした「レジェンドスリラーウェブ漫画」と謳われるウェブ漫画が原作で、かつキャストもウシクとソン・ソック、そしてイ・ヒジュンという韓国を代表する演技派ぞろいで、配信前から大きな話題になっていた一作です。

本作は、偶然殺人を始めるようになってしまった平凡な男(チェ・ウシク)と、彼を執拗に追う刑事(ソン・ソック)の物語を描いたサスペンスドラマ。どこにでもいる平凡な大学生、イ・タンが、偶発的に殺人者となるも、なぜか毎回証拠がキレイに消えてしまう…という、まるで神が救ってくれるような状況が続きます。そしてタンが殺した人は極悪非道な犯罪者であることが明らかになり、そうしていくうちに彼の殺人に対する罪悪感は次第に薄れていき、自分は“悪人を鑑別する能力”があると悟っていきます。

トラウマになるほど怖い『他人は地獄だ』の監督が手がけているだけあって、前半は、猟奇的な殺人ドラマというか、スリラー要素強めな感じなんですが、これ中盤から後半にかけては「全く別のドラマを見てるのか?」と思うくらい、ガラッとストーリーが変わっていきます。なので、前半で挫折しそうになっても、3話くらいまで諦めないで!と強くお願いしたいです。

後半は悪人を懲らしめるダークヒーロー的な、『模範タクシー』とか『ヴィジランテ』のような要素が入ってきて、命の審判を下す権利は誰にあるのか?果たして本当の正義とは、悪とは何なのか?と終始考えさせられます。

ウシクが演じるのは、偶発的な殺人以来、大きく人生が変わっていく平凡な大学生イ・タン。殺人を重ねるも、殺したのは犯罪者と知り、内面のジレンマが大きくなっていきます。押し寄せる罪悪感の中で、複雑な感情に大きく揺れ動きながら、もはや無力になっていく表情演技が秀逸で、彼の表現力の深さに終始感嘆してしまいます。どこにでもいそうな雰囲気をまといつつも、心のどこかに宿らせている“狂気”を感じる演技に、もはやウシク以外のタンは考えられなくなるほど。

ポワンとした天然キャラ、愛されキャラの彼のイメージとのギャップにまた魅了されてしまうはず。「キャリア史上最高の演技」とも絶賛された彼のダークな魅力に、ひたひたに浸ってしまう一作です。

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『殺人者のパラドックス』Netflixで独占配信中

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