ウイリアムズの2025年型マシン『FW47』のカラーリング ウイリアムズF1のチーム代表ジェームズ・ボウルズは、2024年に苦戦させられたFW46と比べると、2025年型マシン『FW47』は大きな進歩を遂げたことを明らかにした。重量の問題から生産の遅れまで、2024年は数多くの課題があったが、今年ボウルズは大幅に改善されたオペレーションと、戦いへの準備が整ったマシンの姿を見ている。
昨シーズン、ウイリアムズはFW46の大きな課題に直面した。マシンが重量オーバーとなり、設計理念の変更が遅れたためにテストを急いだ。これらの問題により、さらに車両を開発する能力に遅れが出て、本当の意味でパフォーマンスアップグレードが行われたのは、シーズン後半のオランダGPのみだった。
■過去の弱点への対処:重量、タイミング、品質
ウイリアムズの新車発表が2月14日の朝にシルバーストンで行われた際、ボウルズは昨年の困難をはっきりと認めつつ、チームがいかにしてFW47にそのような落とし穴を回避させたか強調した。
「第一に重量だ。マシンは重量制限内に収まっている」
「第二に、スケジュールが守られた。先ほども言ったように、我々は正しい基準に従ってマシンを製造し、1分以内にガレージから出せることを世界に示した。これは昨年の状況とはまったく異なるふたつの変化だ」
「あのマシンは今朝午前4時に作られた。すべての部品が揃い、そのわずか数時間後にはマシンを送り出した」
「これは、ほとんどの組織が見せないような最先端の技術だが、我々がどこから来たのか、真剣にビジネスに取り組んでいるのか、そしてどこに向かっているのかを示すものだ」
ボウルズは、重量やタイミング以外にも、マシンの品質が全体的に向上したことを強調した。
「適合性、造り、製品の品質は大きく向上しており、パッケージングもさらに大きく改善されている。そして我々はまだ空力、サスペンション、パフォーマンスについては触れていないのだ」
「マシンのあらゆる部分を見る限り、私にとっては以前とは天と地ほどの違いがある」
■将来の成功に向けた基盤の構築
ウイリアムズの将来について語ったボウルズは、チームの長期的ビジョンを改めて表明し、明日の成功を確実にするための根本的な変化に焦点を当てた。
「我々はこの数年間、そして2025年も継続して組織の基礎を掘り下げ、多くの変更を行ってきた」
「統計のことを言えば、従業員数は約700人から1050人以上に増えており、今も採用を行っている。これまではいなかった素晴らしい人材が、今では私のそばにいる」
ボウルズはまた、強力なリーダーシップの重要性を主張した。
「我々には、この旅路において私を助け、サポートしてくれるリーダーであり、クラス最高のドライバーたちがいると思う。そのことは常に自信を与えてくれるだろう。なぜなら、もはや自分がひとりの出来損ないだと感じることはないからだ。むしろ、世界の舞台で活躍するために必要な深みを持った組織と構造が、自分の周りにある」
ウイリアムズには長期的な視点があり、ボウルズは来シーズンにおける進歩を示唆した。
「重要なのは、我々が前進していくのを見られるということだ。だが、私が常に言ってきたのは、我々は2026年、2027年、そして2028年に焦点を当てているということだ」
「今年は大規模なインフラの変更が行われる。それにはもう少し時間がかかるが、それが我々の行っている投資だ。でも私が言ったように、我々の進路に注意していてほしい。今年はいい年になるはずだ」
このことは、重要なインフラ変更が完全に成果を上げるまでには時間がかかるかもしれないとしても、2025年には前向きな勢いが見られるとチームが予想していることを示唆している。