ロバート・クビサがサテライトのフェラーリ499Pで最速。GTではレクサスが首位発進【WECプロローグ】

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2025年02月21日 23:30  AUTOSPORT web

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83号車フェラーリ499P(AFコルセ) 2025年WEC公式テスト“プロローグ”
 2月21日、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでWEC世界耐久選手権の公式テスト『プロローグ』が始まった。2日間行われる開幕前唯一となるこの公式テストでは、AFコルセの83号車フェラーリ499P(ロバート・クビサ/イェ・イーフェイ/フィル・ハンソン)がオープニングセッションのトップタイムを記録している。

 2025シーズンのWECは2月28日、『カタール1812km』レースで開幕を迎える。これに先立ち、21日に2セッション、22日に2セッション、計4セッションの公式テストが、開幕戦の舞台で設定されている。

 セッション1は現地時刻13時からの3時間。今季エントリーする2クラス36台の車両がそろって走行を始めるなか、トップタイムを記録したのは元F1ドライバーのクビサだった。

 サテライトチームの499Pをドライブするクビサは、2時間目の早い段階で1分41秒673を記録。ポルシェのプライベーターからキャデラックのワークスチームへと変貌を遂げたキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの12号車キャデラックVシリーズ.Rが、ウィル・スティーブンスのタイムで0.295秒差の2番手につけた。

 3番手には、フェラーリのワークスカーである51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)がつけた。ジェームス・カラドは1分42秒188で3番手に入り、15号車BMW MハイブリッドV8のドリス・ファントール、50号車フェラーリのニクラス・ニールセンが続いた。

 トヨタGAZOO Racingの2台は、8号車GR010ハイブリッドが10番手、7号車が15番手で最初のセッションを終えている。

 今季WECデビューを果たすアストンマーティン・ヴァルキリーの2台は、14番手と18番手に終わった。007号車のハリー・ティンクネルが、このイギリスブランドのベストタイムとなる1分43秒663を記録している。

 このセッションは4回の赤旗で中断された。最初の2回はLMGT3車両の21号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ)、60号車メルセデスAMG GT3(アイアン・リンクス)が、1時間目にトラブルに見舞われたことによるもの。

 さらにローレンス・ファントールの駆る6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)がコース上で停止し2時間目に3度目の赤旗が導入。そして最後は、残り30分を切ってから、77号車フォード・マスタングGT3(プロトン・コンペティション)が火災を起こしたことがレポートされている。

 LMGT3クラスでは、アコーディスASPのベン・バーニコートが78号車レクサスRC F GT3を駆り、1分55秒862というタイムで最速となった。

 これはダニエル・ジュンカデラが最速タイムを記録した33号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(TFスポーツ)に0.239秒差をつけてトップタイムをマークするのに充分だった。

 3位はダビデ・リゴンの54号車フェラーリ(AFコルセ)。ブロンズランクのラズバン・ウンブラレスクは87号車レクサスで4番手となり、TFスポーツ・コルベットの2台目、チャーリー・イーストウッドの81号車が続いた。佐藤万璃音の95号車マクラーレン720S GT3 Evo(ユナイテッド・オートスポーツ)は、クラス13番手となっている。

 テスト初日はこのあと現地時刻18時(日本時間24時)から、4時間のセッション2が予定されている。

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