3連休初日の今日22日(土)、日本海側から活発な雪雲が若狭湾から関ケ原を越え、濃尾平野に広がっています。東海では平地でも雪が降り、岐阜市など積雪となっている所も。路面状況が急激に悪化するおそれがあるため、交通機関の影響など注意が必要です。
●3連休初日に強烈寒波 北陸周辺は昼過ぎにかけて大雪に警戒
今日22日(土)も冬型の気圧配置が続き、上空5500メートル付近でマイナス40℃以下(大雪の目安はマイナス36℃以下)の強い寒気が北陸付近を通過する見込みです。これは前回の立春寒波(2月3日〜9日)と同じくらいのレベルです。
山陰〜北陸の日本海側では、※JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる連なった雪雲が流れ込み、石川県輪島では午前5時までの6時間に26センチの降雪を観測したとして、「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されました。また、長岡市(新潟)では、午前10時までの6時間に32センチの雪が降り、2月1位の値を更新しました。
午前10時現在、能登地方と新潟県の長岡地域に「大雪警報」発表中。北陸周辺では昼過ぎにかけて大雪に警戒が必要です。
※JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
●東海や近畿など太平洋側も積雪に注意
22日(土)は、日本海から活発な雪雲が若狭湾から関ケ原を越え、濃尾平野にも広がっています。午前10時現在の積雪は、岐阜市と関ケ原町(岐阜)で5センチ、米原市(滋賀)17センチと、今朝から一気に雪が積もりました。雪雲の一部は名古屋市内まで広がっています。
22日(土)午後は、活発な雨雲は次第に南下し、三重県や近畿北部でも雪の積もる所があるでしょう。急激に路面状況が悪化するおそれがあるため、気象情報・交通情報をこまめに確認しましょう。
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●急のつく運転はNG
雪道運転では、特に2つの点に注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。
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