レース1はドゥカティのブレガが勝利。BMWラズガットリオグルは2位死守、長島哲太がポイント獲得/SBK第1戦オーストラリア

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2025年02月22日 20:20  AUTOSPORT web

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優勝したニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)/2025WorldSBK第1戦オーストラリア レース1
 2月22日、2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第1戦オーストラリアラウンドがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、ニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)がポールポジションを獲得して、レース1もブレガが制した。

 2025年シーズンもWorldSBKは、オーストラリアラウンドから始まった。現在は、唯一ヨーロッパ外での開催地であり、路面温度の上昇と路面グリップが高いことからこの大会のみピットインとタイヤ交換が義務付けられている。また、今季から性能調整はレブリミットから燃料流量制限へと変更されており、さらにコンセッションによるメーカー間での使用パーツ範囲が変わった。ライダーラインアップでは上位陣の移籍はないが、Kawasaki Racing Team WorldSBKがbimota by Kawasaki Racing Teamとなったことが大きな変化だろう。

 同地での事前テストでは、2コーナーの出口で転倒してマシンが足に落ちたジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)が左足に複数の骨折を負ったため、同大会を欠場することが決まっていた。さらに、スーパーポールでは、イケル・レクオーナ(Honda HRC)が9コーナーでクラッシュしてセッションは赤旗となった。彼は左足の第4中足骨を骨折したため欠場することとなった。

 ポールポジションはブレガが獲得。2番手はトプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)、3番手はアンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)で、ラズガットリオグル以外のトップ6はドゥカティ勢だった。スポット参戦している長島哲太(Honda HRC)は19番手だ。

 ザクワン・ザイディ(PETRONAS MIE Racing Honda)はトップの105%タイムを記録できなかったことから予選落ちとなり、決勝には出場できない。そのため、決勝へ進んだのは21名となった。

■レース1:ドゥカティとBMWが白熱のバトル。ビモータのデビュー戦は?
 20周のレースがスタートしてホールショットはブレガ、続いてイアンノーネ、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)とトップ3がドゥカティ、ラズガットリオグルが4番手となるが4コーナーで3番手に浮上した。レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は同コーナーでスリップダウンを喫したがコースに復帰した。

 2周目には1コーナーで再びバウティスタが3番手に入るが、すかさずラズガットリオグルが4コーナーで2番手に再度浮上。また、3から4コーナーにかけてはイアンノーネがラインを外して6番手までダウンしている。3周目に入る頃にはトップのブレガが単独で逃げていき、2番手のラズガットリオグルとの差は2.8秒まで広げた。そして、イアンノーネはさらにラインを外して10番手まで落ちた。

 序盤戦のポジションが落ち着いた3周目終了時点では、トップが約3.8秒まで後続を離したブレガ、2番手集団がラズガットリオグル、ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)、バウティスタ、スコット・レディング(MGM BONOVO Racing)、マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)と続く。

 4周目には上位のドゥカティ勢が入れ替わり、3番手がレディング、4番手がバウティスタ、5番手がペトルッチ。ビモータのアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は7番手まで上げている。

 6周目には1コーナーでラズガットリオグルがアウトにはらみドゥカティのバウティスタとレディングとペトルッチの3台が彼を抜いた。これでトップ4がドゥカティ、5-6番手がBMW、ヤマハのアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)が7番手、ビモータのバッサーニとアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が8-9番手、チャビ・ビエルゲ(Honda HRC)が10番手となった。

 7周目にはペトルッチがBMWの2台に抜かれて6番手にダウン。9周目の1コーナーでは5番手のファン・デル・マークがスリップダウンを喫してリタイアした。このラップの終わりに首位のブレガ、バウティスタ、ペトルッチ、イアンノーネ、ビエルゲがピットイン。ラズガットリオグル、レディング、ロカテッリ、バッサーニ、アレックス・ロウズのトップ5へと変わる。

 翌10周目にはその他のライダーがピットに入るが、コースに留まったのはアレックス・ロウズ、長島、バハティン・ソフォーグル(Yamaha Motoxracing WorldSBK Team)の3名のみ。彼らも11周目の終わりにピットを終えて全車がタイヤ交換義務を果たした。

 コース上の順位はトップ10がブレガ、ラズガットリオグル、バウティスタ、レディング、ペトルッチ、イアンノーネ、ロカテッリ、バッサーニ、アレックス・ロウズ、ビエルゲの順。ここからレースは落ち着いていく。しかし、アレックス・ロウズは63秒のピットタイムルールに違反したため、0.6秒のタイムペナルティがレース後に課されることがレース中に伝えられた。

 残り5周にはサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がビエルゲの後ろにつけており、4コーナーでかわして10番手に浮上。残り3周、1コーナーでペトルッチがレディングのインを刺して4番手に浮上した。

 以降は順位変動はなく、ブレガが後続に4.811秒差をつけて開幕戦の初戦で勝利を飾った。ピットインのタイミングで順位変動はあったが、実質トップを死守したことになる。2位は昨年王者のラズガットリオグル、3位はバウティスタだった。

 4〜6位まではペトルッチ、レディング、イアンノーネのドゥカティ勢が続き、7位はヤマハのロカテッリ、8-9位はビモータのアレックス・ロウズとバッサーニ。10位がサム・ロウズだった。長島は14位でポイントゲットしており、21台中16人が完走した。記録された最高速度はペトルッチの333km/hだった。

 スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)のレース1では、ステファノ・マンジ(Pata Yamaha Ten Kate Racing)が優勝して、ヤマハYZF-R9にデビューウインを贈った。鳥羽海渡(PETRONAS MIE Honda Racing Team)は14位、岡本裕生(Pata Yamaha Ten Kate Racing)は事前テストで尾骨の骨折と脱臼を負ったため欠場している。

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