最後のセッション4は20号車BMWがベストタイム。テスト全体でも最速に/WECプロローグ

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2025年02月23日 12:50  AUTOSPORT web

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20号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT) 2025年WEC公式テスト“プロローグ”
 2月22日、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットにて、2025年WEC世界耐久選手権の公式プレシーズンテスト“プロローグ”のセッション4が行われ、BMW MチームWRTの20号車BMW MハイブリッドV8が、ロビン・フラインスのドライブでセッション最速タイムを記録した。

 レネ・ラスト、シェルドン・ファン・デル・リンデとチームを組むフラインスは、カラーリングが一新された20号車BMWで1分38秒971をマーク。このタイムは過去3回すべてのセッションベストよりも速いだけでなく、マット・キャンベルが5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)で記録した、昨年の『カタール1812km』のポールポジションタイムよりも速いものだった。

 セバスチャン・ブルデーは38号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA)で2番手タイムを記録。フラインスから0.145秒の後れを取ったが、セッション1で全体ベスト、最後のセッションでも3番手に食い込んだ83号車フェラーリ499P(AFコルセ)のロバート・クビサを0.025秒上回った。

 チームWRTの姉妹車である15号車BMW MハイブリッドV8は、ドリス・ファントールのドライブで4番手に。トップ5の最後にはアレックス・リンが乗り込んだ12号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA)が入っている。

 アントニオ・フォコは50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)を駆り、ミック・シューマッハーがドライブする36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)と、ニック・デ・フリースが自己ベストタイムを刻んだ7号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタ・ガズー・レーシング)を上回り6番手となった。

 アントニオ・ジョビナッツィがドライブするフェラーリAFコルセの姉妹車51号車と、セバスチャン・ブエミの8号車トヨタがこれに続き、トップ10を締めくくっている。

 ビスタAFコルセは、サイモン・マンが21号車フェラーリ296 GT3で1分54秒790をマークしLMGT3クラスのトップに立った。また、フランチェスコ・カステラッチ駆る54号車フェラーリがわずか0.020秒差で2番手に入り、296 GT3がワン・ツーを記録。

 クラス3番手には、ザック・ロビションのドライブで1分54秒939をマークした27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ハート・オブ・レーシング・チーム)が入った。佐藤万璃音を擁するユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S GT3エボはクラス8番手だ。

 2日間にわたって行われたプロローグ・テスト最後のセッションは、デブリを片付けるために赤旗で一度中断されたが、この他にもハイパーカーのスピンによりフルコースイエローが2回出された。

 一度目はまず、セッション開始数分後にブルデーが38号車キャデラックでスピンし、ターン13でスタック。マシンの回復が必要となった。2度目は残り時間が1時間42分となったタイミングで、ロス・ガンの007号車アストンマーティン・ヴァルキリーでターン4〜5でスピン。ブルデーと同じくグラベルに捕まり回収を待つこととなっている。

 全4回のプロローグ・テストセッションが終了し、WEC世界耐久選手権はいよいよ開幕戦を迎える。今季最初のイベントである『カタール1812km』のレースウイークは、各90分のプラクティスが行われる26日水曜にトラック・アクションがスタートする予定だ。

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