乃木坂46与田祐希、アンコールは純白ドレスで涙「思い出と愛を持って次のステージに進みます」

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2025年02月24日 00:08  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

ドレス姿で登場した乃木坂46与田祐希 鈴木健太(KENTA Inc.)氏撮影

与田祐希(24)が23日、乃木坂46から卒業した。前日22日から2日間、地元のみずほPayPayドーム福岡で開催された自身の卒業コンサートに出演した。ファンを楽しませたいという一心で、かつてない異例の演出やサプライズを連発。グループきってのエンターテイナーらしいラストステージで、8年半のアイドル活動を締めくくった。


与田は大きなトランクを持って、センターステージに現れた。万感の表情で会場を見渡し、花道を歩いてメンバーらが待つメインステージへ。観客らは拍手を送り、与田の歩みを見守った。


深く一礼し、自身初のセンター曲「逃げ水」で幕開け。「ロマンスのスタート」では「みんな、今日は来てくれてありがとう! 最高の思い出作りましょう」とにっこり。佐藤楓(26)は「皆さん、与田にありったけの愛を伝えてください! 与田、大好き!」と熱く呼びかけた。


最初のMCで与田は「あっという間にラストステージ。始まる前すっごい緊張してすっごいさみしくて。でもステージに上がってきたら楽しくなって、感情が玉手箱です!」と表現。キャプテン梅澤美波(26)は「どうしよう、さみしい!」と吐露しつつ、「今日は8年半で一番、与田のいい笑顔を引き出せるよう皆さんで最後まで盛りあげていきたいです!」と前を向いた。


その後は各期のメンバーとパフォーマンスを披露。3期生との歌唱前には、卒業メンバー含む同期全員の名前を1人ずつ呼び「いつも側には同期がいました。かけがえのない私の宝物です」と伝えた。3期生初のオリジナル楽曲「三番目の風」の間奏では、会場がかけ声で一体となった。


久保史緒里(23)とは2人で「言霊砲」を披露。間奏で久保から「祐希、頑張ったね。耐えたね。走り抜いたよ」とねぎらわれると、「お互いさまだよ」と涙。「大好き」と伝え合い、抱き合った。


中盤の「女は一人じゃ眠れない」では、当時ダブルセンターを務めて卒業、引退した大園桃子さんが登場するかと思わせつつ、親交の深いブラックマヨネーズ小杉竜一(51)がサプライズ出演。会場をどよめかせ、2人でポーズを決めると大歓声を浴びた。


そして終盤、この日2度目の「逃げ水」。イントロが流れると、ステージ中央にシルエットが2つ浮かんだ。スポットライトを浴び、今度は正真正銘、大園さんの姿が映し出されると、会場は騒然となった。引退した元メンバーが再びライブに登場するのはグループ史上初めて。ともにパフォーマンスし、大園さんは「サプライズ! 与田にとって最後の逃げ水を一緒に披露できてよかった」と涙を浮かべた。


与田はアンコールで、純白のドレス姿で再登場。スピーチでは瞳を潤ませ、言葉を詰まらせながらも8年半の感謝の思いを伝えた。「もともとアイドルというものをあまり知らず、東京に行きたいという理由でオーディションを受けました」と回想。「初めて私のことを応援してくれるファンの人に出会って、すごくうれしくて。喜ばせたいなとか、幸せになってほしいなっていう気持ち一心で頑張れたことがたくさんあります」と伝えた。


スタッフ陣への感謝も伝え「私はヒヤヒヤさせてしまうことも多かったと思うし、かなり心配も迷惑もかけてきたけど、皆さんのおかげでのびのびと活動することができました」。これまでの活動を振り返り「大好きなメンバーのみんな。みんなと出会えたおかげで私はどんどん乃木坂46が好きになりました」とほほ笑んだ。


スピーチ後は自身のソロ曲「100日目」を歌う予定だったが、別の曲名と言い間違え「ごめんなさい! 裏で泣きすぎて頭が真っ白になっちゃった」と笑いを誘う場面も。「恥ずかしいなー」と照れ笑いし、最後まで“らしさ”全開で和ませた。


その後は、メンバーらが与田への思いや感謝を伝えた。代表して手紙を読んだ井上和(20)は「何を信じたらいいか分からなくなってしまったとき、与田さんが側にいてくれた」と涙。「身長は小さいけれど誰よりも大きな愛を持って接してくださる与田さんが大好きです」とイジりも交えつつ伝えた。与田は「ずっと和のことが大好き。和なら大丈夫。後輩になってくれてありがとうね」と抱き合った。


最後はセンター曲「懐かしさの先」を披露し、3期生とともにステージの階段を上った。久保は「いってらっしゃい」と冒頭に使われたトランクを渡し、与田も「行ってくるね。みんなありがとう」と瞳を潤ませた。


卒業後も芸能活動を続ける予定だ。「8年半、こんなにすてきな人たちと過ごすことができました。本当に幸せ者です。たくさんの思い出と愛を持って次のステージに進みます。今までありがとうございました!!」とあいさつし、大きな拍手を浴びた。


卒業コンサートは2日間で計7万7000人を動員。2日目公演は約3時間半で、アンコール含め全29曲を披露した。【玉利朱音】

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