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【写真】乃木坂46・与田祐希、涙と笑いの卒業コンサート ライブフォト
与田は2016年9月、3期生として乃木坂46に加入。福岡県出身の彼女は、16歳で親元を離れ単身上京。苦手だったダンスに挫けそうになりながらも、努力を重ね、やがてグループを代表する人気メンバーへと成長した。
22日に行われた公演は「卒業前夜祭 〜全部 与田のまま〜」と銘打たれ、与田の個性が詰まったユニークなステージに。オープニングにはヤギが登場し、ステージ上で布団を敷いて寝たり、餃子パーティーを開いたりと、自由奔放な演出がファンを楽しませた。
そして迎えた23日のラストステージ。幕開けは、同期・大園桃子(2021年卒業)とダブルセンターを務めた「逃げ水」。自身がセンターを務めた「全部 夢のまま」、3期生楽曲「三番目の風」、さらには“憧れの人”である1期生・西野七瀬がセンターを務めた「帰り道は遠回りしたくなる」など、与田が「絞りに絞って演出を考え、選りすぐった」セットリストが披露された。
素のままのキャラクターで愛されてきた与田のために、これまでバラエティ番組やドラマで共演した千鳥の大悟(22日公演)や俳優の田中要次(23日公演)が声の出演で華を添え、さらに23日にはブラックマヨネーズの小杉竜一がサプライズ登場。与田とともに「女は一人じゃ眠れない」を踊る場面もあった。
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2021年9月にグループを卒業し、芸能界も引退していた大園。そんな彼女がこの日、与田と再びダブルセンターを務める。ファンにとって、これほど夢見たシーンはなかっただろう。会場にはひときわ大きな歓声が響き、感動と熱狂が入り混じる瞬間となった。大園は「与田にとって最後の『逃げ水』を一緒に披露できてよかった」と述べ、与田も「ありがとう。これが本当に最後だね。『逃げ水』のオリメン(オリジナルメンバー)、“よだもも”」と応じ、2人は抱き合った。
本編を終え、アンコールで純白のドレスに身を包み登場した与田は、「どうしよう、頭が真っ白です」と言葉を詰まらせながらも、ファンやスタッフ、メンバーへの8年半の感謝を伝えた。「大好きな乃木坂を、これからもずっと見守っているので、ここにいるファンの皆さまも、乃木坂46をよろしくお願いします」。そう呼びかける与田の姿には、グループに対する深い愛情がにじんでいた。
最後に、最初で最後のソロ曲「100日目」を歌い上げ、メンバー全員で「懐かしさの先」を披露。そして、与田は感謝の思いを込めた言葉で締めくくった。「8年半、こんなに素敵な人たちと一緒に過ごすことができました。本当に幸せ者です。たくさんの思い出と愛を持って、次のステージへ進みます。今まで本当にありがとうございました」。
去り際に、与田はデビュー当時のキャッチコピー「ちっちゃいけど、色気もあるとよ」を笑顔で口にし、アイドルとしてのラストステージを終えた。
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