2025年ELMSのLMP2クラスに参戦する、デュケーヌ・チームのドライバーラインアップ。左からレシャド・デ・ジェラス、フランチェスコ・シモナッツィ、ロイ・ニッサニー ロイ・ニッサニーは今季2025年に向け、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦するデュケーヌ・チームとの契約にサインし、スポーツカーレースデビューを果たすこととなった。
30歳の彼はフランスの有力チームに加入し、レシャド・デ・ジェラスとフランチェスコ・シモナッツィとともに30号車オレカ07・ギブソンをシェアする予定だ。
イスラエル出身のニッサニーは、FIA F2選手権での5シーズンを含むミドルフォーミュラ・シリーズでの長い在籍期間を経て、LMP2に転向することになるが、彼は以前ウイリアムズF1チームのテストドライバーを務めており、在籍した2020年と翌2021年にはポストシーズン・テストやグランプリのフリープラクティスでF1をドライブした経験を持つ。
一方、デ・ジェラスは2年ぶりにデュケーヌ・チームに復帰する。21歳のフランス人は2022年にシルバーレーティングのドライバーとして同チームのLMP2キャンペーンに参加し、その後はクール・レーシングとIDECスポールのマシンをドライブしてELMSを戦ってきた。2024年のWEC世界耐久選手権ルーキーテストでは、シリーズの“指名ドライバー”としてトヨタ・ガズー・レーシングのハイパーカー『GR010ハイブリッド』を走らせる機会を得ている。
同じく若手のシモナッツィは2023年にユーロ・フォーミュラオープンに参戦し、ロダン・カーリンでFIA F3選手権の3ラウンドに出場した後、デュケーヌに加入した。20歳のイタリア人ドライバーは、LMP2クラスのラインアップに義務付けられているシルバーレーティングドライバーの役割を担うこととなる。
年間6戦で争われるELMSの2025年シーズンは、3月31日(月)から4月1日(火)にカタロニア・サーキットで実施される“プロローグ”テストを経て、翌週6日(日)に決勝が行われる『バルセロナ4時間レース』で開幕する。