気温は北日本ほど高く 5月は全国的に高温傾向 春から早めの熱中症対策を 3か月

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2025年02月25日 16:20  日本気象協会

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日本気象協会

気温は北日本ほど高く 5月は全国的に高温傾向 春から早めの熱中症対策を 3か月

今日25日、気象庁はこの先の3か月予報(3月〜5月)を発表。平均気温は、北日本では平年より高く、東日本は平年並みか高め。この先は暖気の影響を受けやすく、春から早めの熱中症対策が必要。天気は短い周期で変わるものの、西日本や沖縄・奄美は降水量が平年より少ない傾向。



●予想される海洋と大気の特徴


気象庁は今日25日(火)、この先の3か月予報を発表しました。

地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高いでしょう。
2月に長続きした寒波の影響の1つでもある「ラニーニャ現象に近い状態」は次第に弱まる見込みです。
太平洋熱帯域の海面水温は中部で低く、西部で高い状態が続くでしょう。このため、積乱雲の発生は太平洋赤道域の日付変更線付近で少ない一方、東南アジアからフィリピンの東にかけて多くなりそうです。
これらの影響によって、上空の偏西風はユーラシア大陸東部で北に、日本付近でやや南に、日本の東で北に蛇行する見込みです。

このことから、以下の特徴が予想されます。
西日本と沖縄・奄美では南から湿った空気が流れ込みにくく、低気圧や前線の影響を受けにくくなる見通しです。そして、日本の北では上空の寒気が弱いため、北日本を中心に寒気の影響を受けにくくなるでしょう。


●3月から一気に春へ 寒暖差に注意 今年も春から暑さ対策を


この2月は寒波の影響が長引きましたが、3月以降はこれまでとは一転、暖気の影響も受けやすくなり、春が急接近するでしょう。

この先3か月の気温は、3月〜5月にかけてを通してみると北日本は「平年より高い」、東日本は「平年並みか高い」見込みです。西日本と沖縄・奄美は「平年並み」となるでしょう。
北日本や東日本ほど平年に比べて気温が上昇しやすく、急に春がやってきそうです。

気温を月別に見ると、3月と4月は北日本は「平年より高い」見込みで、東日本は「平年並みか高い」でしょう。西日本や沖縄・奄美は3月、4月ともに「平年並み」となりそうです。

3月に入ると、これまでのように寒波の影響が長く続くことはなさそうですが、一時的な寒気の影響を受けて、急に寒くなる日もあるでしょう。季節はいったりきたりしながら春本番がやってくる見込みです。4月に入ると、気温はさらに上昇しやすくなります。最高気温は東日本や西日本で30℃近くまで上がる日が出たり、北日本でも25℃以上まで上昇したりするなど、汗ばむくらいの暑さになる日も出てきそうです。予想気温に注目して、服装選びを行ってください。

5月の気温は、北日本で「平年より高い」、東日本と西日本は「平年並みか高い」、沖縄・奄美は「平年並み」でしょう。多くの所で「高温傾向」となり、5月の早い段階から暑さの予想される日は熱中症の対策が欠かせません。炎天下での活動やスポーツなどは注意が必要です。


●降水量は西日本や沖縄・奄美で少ない傾向


降水量を月別に見ると、低気圧や前線の影響を受けにくい西日本や沖縄・奄美は3月、4月は「平年並みか少ない」見込みです。平年に比べると曇りや雨の日よりも、晴れる日が多くなるでしょう。まとまった雨が降りにくくなる分、空気の乾燥が長続きしそうです。火災の発生しやすい状況が続きますので、火の取り扱いにご注意ください。

東日本や北日本の降水量は3月、4月、5月ともに「平年並み」でしょう。
春が近づくにつれて、低気圧が通りやすくなり、時折まとまった雨が降るなど、数日の周期で天気が変わりやすくなりそうです。また、低気圧が本州付近を通りやすくなる春は、強風の季節でもあります。雨に加えて、風も強まる日が増えるため、天気予報はこまめに確認し荒天が予想される際には早めの対策を行いましょう。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方



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