「2月21日、フジテレビは夏の大型特番『FNS27時間テレビ2025』の放送を見送ると発表しました。4月に放送予定だった音楽特番『FNS歌謡祭』も中止になったと報じられています。
深刻なスポンサー離れは、毎年恒例の大型番組にも影響が出ているようです」(芸能関係者)
中居正広(52)の女性トラブルの余波が止まらない。騒動への対応が問題視されているフジテレビ。同局への出演を拒否するタレントも出ているようだ。
「7月期のドラマに出演予定だった男性アーティストが降板したと一部で報じられたほか、連ドラ主演常連の元モデルの女優や2世女優など、フジテレビにNGを出している芸能人は続出しています。
フジテレビの’24年度の広告収入は当初の予想より233億円の減収となると見込まれ、赤字転落。地方局の経営にも影響が出そうです」(前出・芸能関係者)
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そんななか、フジテレビで新たな撮影が始まろうとしている。
「木村拓哉さん(52)主演の『教場』です。これまでテレビドラマとして放送してきましたが、今回は2部作の映画として製作されます」(制作関係者)
’20年に単発ドラマとして第1弾が放送された『教場』。木村演じる冷酷な警察学校の教官が話題となり、’21年には再び単発ドラマとして、’23年には連続ドラマとして放送された。シリーズ第4弾となる今回の映画だが、実は製作がスタートするまでには紆余曲折があった。
「当初は’24年春に単発ドラマとして放送する予定でした。生徒役のオーディションが終わり俳優陣は台本をすでに読み込んでいた’23年9月、突如制作がストップされることになったのです」(前出・制作関係者)
■「緊張感を作り出す」生徒役の訓練も見学
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当時、フジテレビも『教場』の収録延期を認めている。
「第1弾は視聴率15%超え、第2弾は13%超えだったのに対し、第3弾は平均視聴率9.8%とやや伸び悩みました。前評判がよかっただけに、木村さんもこの結果には肩を落としていました。
“次こそは失敗できない”という思いが強く、納得できるまで脚本を見直すことに。その結果、収録を延期せざるをえなくなったという経緯でした」(前出・制作関係者)
練り直した脚本で、満を持して製作が再開されたが……。
「延期になった際に生徒役にキャスティングされていた俳優が再度キャスティングされています。ただ、なかにはスケジュールの都合で出演できなくなった人もいるようで、木村さんも胸を痛めているといいます」(前出・制作関係者)
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生徒役は物語の重要な役割を担う。それだけに木村は、生徒役との関係を築くことに腐心している。
「生徒役のキャスティングには“共演歴のない俳優を”という木村さんの意向を反映させています。“『教官と生徒』という緊張感を作り出したい”というのが理由だそうです。生徒役の俳優たちはクランクイン前に歩行訓練など役作りのために警察学校に通いますが、過去作では木村さんはまさに“教官”のように訓練を見学していました。
今作も2月中には生徒役の訓練が始まります。木村さんのクランクインは4月とまだ先ですが、見学に訪れるようだといいます」(前出・制作関係者)
’20年のシリーズ1作目から5年。『教場』での白髪の姿はもはや木村の“新定番”となっている。
「木村さんは、出演した作品の続編のオファーは受けないことで知られ、“続編嫌い”とも言われていました。しかし近年は“視聴者が待望しているなら”と考えが変わり、『グランメゾン』シリーズなどヒット作の続編には前向きになっています。そんな思いで、『教場』も4作目を快諾したそうです」(前出・制作関係者)
前出の芸能関係者は言う。
「今回の映画は製作費だけでも5億円もの予算が組まれています。窮地のフジテレビにとっては、この作品を成功させることこそ至上命題なのです。
木村さんは『SMAP×SMAP』はもちろんのこと、月9ドラマへのレギュラー出演回数がもっとも多い俳優で、フジテレビは彼の飛躍の舞台の一つでした。“縁が深いフジテレビを救わなければ”と決意を燃やしているようです。
そもそも今回の問題は、かつての仲間である中居さんがきっかけ。木村さんは尻ぬぐいをしなければという思いもあるでしょう」
木村は、生徒役の俳優が成長した姿も見越している。
「生徒役として多くの若手俳優が出演するので、未来のスターが潜んでいます。第2弾に出演した目黒蓮さん(28)がのちに同局系のドラマ『silent』でヒットを飛ばしたように、フジテレビに恩恵をもたらす人も出てくるでしょう。こうした好循環で、フジテレビが苦境から脱することを木村さんも願っているといいます」(前出・芸能関係者)
崩壊の危機にあるフジテレビ。木村の男気で再建となるか――。
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