『夏の砂の上』(C) 2025 映画『夏の砂の上』製作委員会主演のオダギリジョーが共同プロデューサーも務める『夏の砂の上』が7月4日(金)に公開されることが決定。共演には高石あかり、松たか子、満島ひかり、森山直太朗、高橋文哉、光石研といった豪華キャストが名を連ねる。
雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。5歳の息子を亡くした喪失感から妻・恵子と別居中の小浦治は、働いていた造船所が潰れても新しい職を探さず、ふらふらしていた。そんな治の前に、妹の阿佐子が娘の優子を連れて訪ねてくる。阿佐子は、1人で福岡の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることになるが…。
読売文学賞戯曲・シナリオ賞受賞の松田正隆による傑作戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化した本作。
息子を亡くした主人公・小浦治をオダギリジョーが演じ、妹の娘である17歳の姪・優子を高石あかりが演じる。また、治の妻・小浦恵子を演じるのは、主演作『ファーストキス 1ST KISS』が大ヒット公開中の松たか子。
また、父親のいない優子を兄の治に預ける妹・阿佐子役は満島ひかり、優子のバイト先の先輩で、優子へ好意を寄せる・立山役を高橋文哉、治が働いていた造船所の同僚・陣野を森山直太朗、同じく治の造船所の同僚・持田を名バイプレイヤーの光石研が演じ、全編オール長崎ロケで撮影された。
オダギリジョーは「脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた」とコメントし、プロデューサーとして作品に深く関わったことを明かした。
高石は「長崎での撮影はかけがえのないものとなりました」とふり返り、本作で長崎弁にも初挑戦した松は「全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います」と回顧する。
玉田監督は、「演出するにあたり、皆さんとても協力的にアイデアを出してくださり、何一つストレスなく撮影をすることができただけでなく、何度見ても芝居が面白く、最前列で観るお客さんのように彼ら彼女らの芝居をただ楽しんでいる瞬間もたくさんありました。皆さんの芝居に、この映画を想定の何倍も上に引っ張ってもらえたと思います」とコメントを寄せた。
原作の松田氏は、「この映画を観て、何よりも映画らしい経験を得たことがとても嬉しかった」と完成した作品を賞賛している。
『夏の砂の上』は7月4日(金)より全国にて公開。
※高石あかりの「高」は、正しくは「はしごだか」
(シネマカフェ編集部)