2025年フィオラノテスト シャルル・ルクレール(フェラーリSF-25) フェラーリのシャルル・ルクレールは、2025年型マシン『SF-25』の初走行を終えて、大きな問題点は感じなかったとして、慎重ながらもポジティブな感想を述べた。また、ルイス・ハミルトン加入による過熱の影響については、前向きにとらえている。
7度のF1チャンピオンであるハミルトンがマラネロに初めて姿を現して以来、ハミルトン熱がイタリアを席巻している。7年にわたりティフォシの人気を集めているルクレールは、この新たな現実を成熟した姿勢で受け止めている。
ハミルトンのフェラーリ加入の影響について、ルクレールは次のように説明した。
「驚いてはいない。フェラーリは、常にチームの周辺に多くの注目を集めてきた。そしてもちろん、今年はルイスがチームに加わることで、注目度がさらに高まっている。彼はこのスポーツのレジェンドであり、それだけに関心が一段と増すのは自然なことだ」
「普段から注目度はすでにかなり高いけれど、ルイスが加わったことで、すべてが一気に過熱している。当然ながら報道の量も増え、リクエストも多くなっている。でも、それも仕事の一部だし、舞台裏ではチームが本当に素晴らしい仕事をしてくれているおかげで、ドライバーとしてはそれほど影響を感じていない。もちろん、熱気は感じるよ。今日はフィオラノでマシンを走らせたけれど、コース周辺の熱狂ぶりを目の当たりにした。本当にすごかった。でも僕はポジティブな面しか見ていないんだ」
そのポジティブな雰囲気は、フィオラノで新車による31周の走行を終えた後、ルクレールが『SF-25』の感触を語り始めた時にも伝わってきた。ルクレールは、2025年はスクーデリアが昨年成し遂げたステップを論理的に継続する年だと考えており、昨年のマシンについて次のように述べた。
「全体的にバランスの取れたマシンだった。アップグレードの問題が発生したとき、変更したい点がいくつかあった。でもその後は、非常に素晴らしいマシンになった。僕たちにはさらにパフォーマンスが必要だった。だから、この新しいマシンについて本当に力を注いだのは、特定のことに集中するのではなく、あらゆることにおいて小さな一歩を踏み出すことだった。フィオラノのようなコースで、しかも寒いコンディションの初日にそれを感じるのは非常に難しいことだが、バーレーンではもっと多くのことがわかる可能性が高いと思う」
コースでの第一印象について、ルクレールは「このようなテスト走行の目的は、まずは最初の数字を見て、目立つものがないか、最初の感触はどうか、そして明らかにネガティブな面がないかを確認することだが、今のところ目を引くものはない」と述べた。「つまりポジティブな初日だということだ。でも、それ以上のことを言うのはとても難しい」