F1バーレーンテストにおける10チームのタイヤ選択。上位で唯一フェラーリが新『C6』をセレクト。雨用を選んだチームも

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2025年02月26日 14:30  AUTOSPORT web

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2025年ピレリタイヤテスト(バルセロナ) ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
 F1タイヤサプライヤーのピレリが、バーレーンで2月26日から28日に開催されるプレシーズンテストで使用されるタイヤについて説明した。ピレリはスリックタイヤの全6種類のコンパウンドに加え、インターミディエイトタイヤとフルウエットタイヤも用意、各チームに、それぞれが選択した35セットのタイヤが提供される。

 3日間のテストのために、チームは35セットのタイヤを選ぶことができ、そのうち30セットを使用することが許される。スリックタイヤは最もハードなC1から最もソフトなC6までの6種類で、それぞれのカラーは、C1はホワイト(ラインなし)、C2はホワイト(ラインあり)、C3はイエロー(ラインなし)、C4はイエロー(ラインあり)、C5はレッド(ラインなし)、C6はレッド(ラインあり)と定められている。C6は2025年に初めて導入されるタイヤで、ストリートサーキットでレースを活性化する役割が期待され、モナコGPで使用されるものと考えられている。

 サクヒールは、タイヤへの負担が大きく、4つの主要コーナーでトラクションが最大となる過酷なサーキットであるため、グランプリに関しては、ピレリは伝統的にハード寄りのコンパウンド3種類を選択する。

 今週のテストは、チームにとって、幅広いセットアップオプションを試し、マシンの反応をチェックする機会になる。重要なのは、搭載燃料が多い場合と少ない場合に、タイヤを使う最適なやり方を知ることだ。予選では1ラップ走行でグリップを最大限にするため、タイヤのパフォーマンスを素早く引き出す必要があるが、レースではできるだけ長くグリップレベルの高い状態を維持することが望ましい。

 各チームがそれぞれのテストプログラムに合わせてどういうタイヤラインアップを選択したのかを、ピレリは公表している。当然のことながら、シーズンの24戦すべてのグランプリで使用できるC3コンパウンドを全チームが最も多く選んだ。なかでも最も極端なのがメルセデスで、C3を27セット選び、他はC4が4セット、C1とC2が2セットというラインアップだ。ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは、テスト中、ほとんどの時間をC3で走行し、W16をC3で理想的な状態で作動させる方法を探ることになるだろう。

 C3のセット数が最も少なかったのがウイリアムズで、C3を15セット、C2を12セット、C1を4セット、C4を2セット、C5とC6を1セットずつ選んだ。6つのコンパウンドすべてを選択したのは、ウイリアムズとフェラーリだけだ。C6は劣化が早く、バーレーンでの1ラップランには適さないと思われるが、テスト期間は比較的気温が低いことが予想されているため、ウイリアムズとフェラーリが燃料を少なくして試す可能性はある。

 なお、アストンマーティンとハースは、雨用タイヤをラインアップに含めており、アストンマーティンはインターミディエイト3セット、ハースはインターミディエイトとウエットを1セットずつ選んだ。現時点で雨の予報はなく、各チームはタイヤ5セットを返却するため、ドライコンディションでアストンマーティンとハースが雨用タイヤを使用するかどうかは不明だ。

 トップ3チームのマクラーレン、フェラーリ、レッドブルは、C3についてはほぼ同じセット数を選んだが、その他の選択が異なっている。マクラーレンはC3を20セット、C2を9セット、C1を5セット、C4を1セットと、ハード寄りの選択。フェラーリはC3を21セット、C4を5セット、C2を4セット、C1を3セット、C5とC6を1セットと、全種類を含めつつ、ソフト寄りのコンパウンドを多く選んだ。レッドブルはC3を20セット、C2を11セット、C1とC4を2セットずつセレクトした。

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