阿部寛 億単位の借金抱えたどん底から6度目『日曜劇場』主演に!トップスターまでの逆転人生

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2025年02月26日 14:50  web女性自身

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《この作品では、真実を追い求める男の信念と覚悟を全力で演じています。どこまでが正義で、どこからが悪なのか、見るたびに考えさせられるはずです》



2月25日、こう語ったのは俳優の阿部寛(60)だ。4月スタートの日曜劇場『キャスター』(TBS系)で主演を務める阿部。テレビ局の報道番組を舞台にした同作で、型破りなキャスターを演じるという。



’10年のドラマ『新参者』を皮切りに、『下町ロケット』や『ドラゴン桜』、『DCU』といった作品で主人公を演じてきた阿部。日曜劇場で主演を務めるのは、3年ぶり6回目で、これは日曜劇場主演回数トップの田村正和さん、木村拓哉(52)の7回に次ぐ回数だ。



「 阿部さんは日曜劇場のみならず、他局でも『結婚できない男』(フジテレビ系)などのヒット作が。ダンディな見た目と幅広い演技力がウリで、近年ヒット作がなかなか出ないドラマ界の頼みの綱となっています」(テレビ局関係者)



そんな阿部だが、長らく不遇の時代を過ごしてきた。俳優デビュー作は’87年の映画『はいからさんが通る』。しかし、当初は伸び悩んだという。



「モデル上がりの阿部さんにやってくる役柄は、いつも同じようなものばかり。『演技力もない、ほんとの仕事の面白さも知らない』と感じていたそうです。当時はモデルから俳優に転身するひとが少なかったため物珍しさで仕事もあったそうですが、3年で仕事が激減したといいます」(前出・テレビ局関係者)



■億単位の借金を背負ってどん底に



190cm近い身長のせいで共演者とのバランスがうまくとれず、敬遠されることもあったという阿部。「当時は、このサイズ感とか、濃い顔とか、自分の個性が厄介で、本当に邪魔だった」(「クランクイン!!」’18年5月17日)と回想している。



「不遇のあまり、パチンコにのめりこむようになったそうです。またバブル期に不動産投資に失敗し、億単位の借金も背負っていたため俳優デビューしてから数年の間はどん底の時期だったといいます」(前出・テレビ局関係者)



ところが、転機が訪れる。それはバラエティ番組の『あの人は今!?』(日本テレビ系)だ。同番組に取り上げられたことで「悔しい」という気持ちが沸き起こり、一念発起し、再び役者の道へと舞い戻ることに。そこでマネージャーは「阿部に合った役はありませんでしょうか」とドラマプロデューサーに売り込みを続け、その結果’92年に放送された、高倉健さん(享年83)の主演ドラマ『チロルの挽歌』(NHK)への出演が決まった。



出番はわずか5秒。しかし、その現場は阿部にとって後々、大きな影響を与えることとなる。阿部は自著で、こう語っている。



《エキストラだと思った俺にもきちんと挨拶して下さった高倉さんの人となり、現場での振るまい。もちろん演技も含めて、すごい人だと思った。(中略)役者としてやらなければならないこと、役者の苦悩、こだわり、楽しさ、そして何よりもスターとしてのオーラ、そういうものがまるで厚い雲の間に一筋の光が射すかのように、ハッキリと見えはじめた。その時から何かが吹っ切れた》(『アベちゃんの悲劇』より)



さらに、つかこうへいさんの舞台『熱海殺人事件』で俳優として開眼。次第に人気はうなぎのぼりに。



「『熱海殺人事件』での演技を絶賛する記事を見て、それまで演技をほめられたことがなかった分、とにかく嬉しかったそうです。デビューから7、8年の間は不遇の時代を過ごしましたが、Vシネマを機に映像の世界に戻り、大人気ドラマ『TRICK』シリーズで再び大きな注目を集めることに。以降も順調に実績を積み重ねていき’13年には、個性をフルに活かした『テルマエ・ロマエ』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得しました」(映画関係者)



紆余曲折を経て、いまや日本のエンタメ界になくてはならない存在となった阿部。『キャスター』でも、ファンの期待にこたえてくれそうだ。

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