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2月16日、YouTubeチャンネル「青い令和の虎CHANNEL」で公開された動画で、志願者の一般男性に対する運営側の発言が視聴者を騒然とさせた。
登録者数132万人超の人気チャンネル「令和の虎CHANNEL」の“学生版”として開設された同チャンネル。夢を持った学生が出資を求めてプレゼンを披露し、投資家や実業家など、運営サイドの“虎”たちが金を出すかを決める。
今回は、慶應義塾大学法学部に通う20歳の男性が、高齢者施設と教育機関を合体させた「幼老複合施設」の普及活動や、両者をつなぎ合わせるマッチングシステム構築のため、100万円の出資を希望。複合施設での高齢者との交流は子どもたちの発達にも好影響で、高齢者にとっても“他者との繋がり”を持てることが魅力だとアピールした。
男性の事業計画をめぐって、虎たちが気がかりなのが“キャッシュポイント”(収益を生む機会)だ。男性はあくまでも高齢者施設と教育機関のマッチングで仲介料を得ることに重点を置いており、施設の集客を担うことは計画していないという。虎の一人である教育バラエティYouTubeチャンネルう「wakatte tv」の高田ふーみん(29)は、「幼老複合施設はもうあるわけでしょ?そこに入る老人を探してきて、紹介料をもらうビジネスでいいのでは?なんでそんな複雑にしてんの」と指摘。
さらに、高齢者施設での勤務経験がないという男性に対し、医師で医大受験塾の塾長である“ドラゴン細井”こと細井龍氏(36)は、「(老人ホーム)は想像を絶すると思う。俺ら医者だから訪問診療とかで行くんだけど、そんな子どもとワイワイできるかどうか、お前見てきたらいいと思うよ。甘いところじゃない。職員が鬱になるぐらい大変な場所。そこに気軽に幼稚園児入れて感染症でも発生したら、大問題よ」と助言。
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こうした虎たちの勢いに飲まれたのか、男性は終始言葉に詰まってしまう。すると、見かねた細井氏が、「緊張しててもそろそろ解れてくる時期やん。マジで馬鹿なの?心配してんだけどマジで!」と声のトーンを上げ、こう迫った。
「こんな受け答えも出来ないんじゃ、普通にお前老人以下やで。お前が老人側で行けや、幼複合施設に。おばあちゃんと会話してんのかってぐらい、受け答え遅いんだけど。どうなってんだおめーの頭!ハタチだろ?なんで話せないの?喋ってよ。喋れよお前、遅えんだよ!」
「すいません」と応じる男性だが、これにも細井氏は「すいませんじゃねえんだよ、お前。こっち暇じゃねえんだよ」と怒りをあらわにしていた。
細井氏による一方的な展開に、視聴者からはこんな声が上がった。
《細井さんに怒られたとき泣いちゃうかと思ってヒヤヒヤしちゃいました》
《俺こんなこと言われたら泣いちゃうわ》
《細井さんに志願者が打ちの目されている気がする》
《細井さんて上司になると相当に怖そうだな。出来が悪いと見下されそう》
ブチギレた細井氏だが、その後男性に対し、こうもフォローしていた。
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「(アイデアを)考えてくれて嬉しいんだけども、それよりも君が5年後に、ここにいる皆を魅了できる人間になっているかが心配だし、そうなってほしい。そしたらあなたは幼老複合施設じゃなくても、何でも成し遂げられる大人になる……。あなたが磨くべき能力は、これ(アイデア)を考えることではなくて、プレゼン能力やコミュ力を高めることではないですか?」
結果的に男性は出資を得ることはできず、苦い結果に終わってしまったが、今回のように“怒号”が飛び交うのはこのチャンネルではおなじみのことでもある。
「『令和の虎』は2000年代前半に放送されていた人気バラエティ『マネーの虎』(日本テレビ)の続編として’18年にYouTubeで復活したという経緯があります。本家のフォーマットを引き継いでおり、志願者に対する“虎”の厳しい対応は当時からおなじみでした。
また、今回の動画の直後にはアフタートークの様子も公開されており、依然として緊張した面持ちの男性に周りの大人たちが『ここに出ただけでめっちゃすごい。僕もあの立場なら絶対喋れない』とフォロー。細井さんも砕けた雰囲気で接していましたので、あの怒りは
パフォーマンスだったのでしょう」(Webメディア記者)
虎からの“アメとムチ”を経た、男性のこれからに期待したい。
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