橋下徹氏熱弁、斎藤元彦知事に「うそ八百ではなくなってきた。きちんと責任を」岸口県議には「罪深い」

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2025年02月26日 16:11  日刊スポーツ

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橋下徹氏(左)と斎藤元彦氏

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が26日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分)に出演。兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容を、日本維新の会の兵庫県議2人が外部に漏えいしたことに言及。斎藤氏の責任論にも踏み込んだ。


兵庫維新の会は、非公開とされていた百条委員会の音声データを政治団体党首の立花孝志氏に渡した増山誠県議と、「黒幕情報」の入った文書を立花氏に渡したことを事実上認めた岸口実県議の処分内容を発表する予定。関係者によると増山氏を除名、岸口氏を離党勧告とする方向だという。


橋下氏はまず、「いろんなメディアとは違った角度から、少数意見かも分からないけど問題提起したいと思います。世間がだいぶ誤解しているところもあるので」と前置き。兵庫維新の会を「解散に値する」と切り捨てた上で、処分内容について「処分の重さが逆」だと主張した。


世間からは非公開情報を暴露した増山氏の方が罪が重いと見られているとし、「秘密の暴露が即アウトなら報道が成り立たない。秘密を暴露することがそんなに悪いことか」と主張。増山氏の行動を「ルール違反はルール違反」としつつ、「実は岸口さんが出した情報の方が罪深い。竹内さんという亡くなられた方を誹謗(ひぼう)中傷するような真偽不明の文書を立花さんに渡し、立花さんがそれを拡散したことによって、法的な因果関係は別としても、竹内さんに誹謗(ひぼう)中傷が集まって自死された」と岸口氏を激しく非難した。


百条委の素案では、斎藤氏のパワハラは「おおむね事実」、公益通報を受け告発者捜しや停職処分を行ったことは、通報者の探索は許されず、不当な調査に基づく処分として「処分撤回を提言」するとされ、3月上旬にも正式な報告書が提出される見込みだ。


橋下氏はこの提言に「この調査報告書を元にすれば、斎藤さんはずっとこれまでの告発が『うそ八百だ』と言ってきたんですけれど、どうやらうそ八百ではなくなってきた。そうしたら、斎藤さんはきちんと責任を取らないと」と斎藤氏の責任論にも言及。


斎藤氏に対し「告発としてうそ八百じゃなければきちんと調査をする。ここが問題で、斎藤さんはずっと『告発者に処分理由がある。公用パソコンで私的なファイルを作ったから処分した』と言うんですけど、今の内部告発制度というのは、告発者に多少のルール違反があったとしても、まず待つ。告発内容をちゃんと内容を検討してから最後に処分するのが今の内部告発の原理原則」と改めて初動に疑問を呈した。


番組MCの青木源太アナウンサーから、報告書を受けての斎藤氏の責任のとり方について聞かれると、「政治家の場合はトップだから、処分を下すのは有権者。兵庫県政の混乱を止めるためには兵庫県議会がもう1度不信任を出して、斎藤さんも議会を解散なんです。過半数の味方を付ければ混乱は収束。味方を付けれなかったら、斎藤さんは知事を辞める」と提案。県議会に報告書の内容を踏まえた上での覚悟を求め、最後は有権者の決断と主張した。


30分にわたって熱弁したがここでタイムアップ。共演の勝俣州和は「2時間必要なんですって」と、あまりにも時間が足りないことをツッコんでいた。

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