2025年F1プレシーズンテスト 角田裕毅(レーシングブルズ) バーレーンでのF1プレシーズンテストが2月27日に2日目を迎え、レーシングブルズの角田裕毅が午前、アイザック・ハジャルが午後に2025年型マシン『VCARB 02』を走らせた。10チームの18人のドライバーが走行するなかで、角田は12番手、ハジャルは10番手のタイムを記録した。
この日は時折小雨が降り、午後の走行には大きな影響はなかったものの、午前中のセッションでは、スリックタイヤでの走行を控えなければならない時間帯もあり、どのチームも走行時間をロスした。午前セッションを担当した角田は、何らかの問題に見舞われていたこともあり、周回数は46周にとどまり、自己ベストタイムは1分30秒793(C3タイヤ)だった。
「今日は初日より少し苦労しました」と2日目走行を終えた角田はコメントした。
「序盤にいくつか問題を抱え、それに対処しなければならず、しばらく雨が降った時間帯もありました。中東では予想外の天候です」
「でも、早い段階で問題点を発見して修正することが、テストの目的です。僕たちは冷静に仕事に取り組み、やるべきことに集中しました。それこそ、シーズンを通して貫かなければならない正しい姿勢です」
「そういう状況のなかでも、大量のデータを集め、マシンへの理解を深めることができました。昨日の状態から前進したと思います。全体的にはポジティブな一日でしたし、明日さらに前進することができるでしょう」
午後に登場したハジャルは94周を走ることができ、ソフト寄りのC4タイヤで1分30秒675を出し、10番手となった。
「今日も良い一日だった。レースシミュレーションにとても満足している」とハジャルは語った。
「3つのタイヤコンパウンドを使って、とても安定したラップタイムで走ることができた。その後、さまざまなコンパウンドでショートランを行ったが、雨の影響でいくつかの課題があった」
「自分が学習すべき点をいくつか特定することができた。それでも今日の午後の自分の走行にはとても満足だ。明日もそのプロセスを継続するのを楽しみにしている」
レーシングディレクターのアラン・パーメインは、雨の影響はあったものの、有意義な一日だったとコメントしている。
「ドライバーふたりが走行し、進歩を遂げることができて、今日もまた良い一日だった。雨が午前中のセッションに少し影響し、裕毅のプログラムが少し妨げられたが、それでもさまざまなセットアップ・オプションを試し、マシンを進歩させ、改善することができた」
「午後にはアイザックが、レースディスタンスを走り切った。2ストップを想定し、ピットストップを含めながらのシミュレーションだった。タイヤマネジメントやピレリがここで提供するコンパウンド間の違いについて、アイザックにとって多くのことを学ぶ機会となった。その後、セットアップ作業とピットストップも行った。堅実なテストデーであり、明日はさらに進歩することを期待している」