異例ずくめの参考人聴取=国会外・非公開「報道協定」も

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2025年02月28日 08:01  時事通信社

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時事通信社

衆院予算委員会の参考人聴取に臨む安住淳委員長(左から2人目)ら=27日、東京都内のホテル(代表撮影)
 衆院予算委員会による27日の自民党旧安倍派の元会計責任者、松本淳一郎氏への参考人聴取は異例ずくめだった。東京都内のホテルに理事らが出向き、報道陣に非公開で実施。松本氏側の要望と人権配慮の観点から、安住淳委員長(立憲民主党)は報道各社に、時間や場所など詳細な情報は事前に報じないよう協力を要請した。

 衆院事務局によると、国会外での参考人聴取は、1988年10月以来。リクルート事件を巡り、衆院税制問題調査特別委員会が都内の病院で、同社元会長の江副浩正氏に「臨床質問」を非公開で行った。議事録も残されていない。

 松本氏を巡っては、衆院予算委で1月30日、野党の賛成多数で参考人招致を議決。2月20日の実施を予定していたが、事前に実施日程が公表されたことなどから、松本氏側が難色を示し延期となった。今回、安住氏は、聴取前に具体的な時間や場所を非公表とする「報道協定」を提案し、報道各社は受け入れた。

 27日の聴取は、安住氏のほか自民、立民、日本維新の会、国民民主各党の理事が出席し、約40分間行われた。理事会派ではない公明、共産両党の議員も同席した。松本氏側は、弁護士が3人立ち会った。衆院は議事録も作成し、公表した。

 安住氏らが聴取後、松本氏の発言や様子を記者団に説明した。松本氏は紺の背広、白いワイシャツ、赤いネクタイを着用。安住氏は「本当に一問一問を丁寧に答えていただいた。いろいろ証言していただいたと感謝している」と語った。 

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