『おいしくて泣くとき』©2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会長尾謙杜(なにわ男子)、當真あみ、水沢林太郎、芋生悠ら若手キャストが集結した映画『おいしくて泣くとき』が、4月4日(金)に公開される。
本作は、『ふしぎな岬の物語』(’14)の原作「虹の岬の喫茶店」をはじめ、メディアミックスが相次ぐ作家・森沢明夫による、“人を純粋に想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者の心を震わせた同名小説の実写映画化。
初恋、友情、突然の別れ、そして彼女の“秘密”――観ればきっと涙する、30年に及ぶ切ないラブストーリー。
主演を務めるのは、今作が劇場映画初主演作となった長尾。演じる主人公・心也は、幼いころに母親を亡くし、孤独を抱えていた。ひょんなことから、同じく孤独を抱える同級生・夕花(當真)と「ひま部」を結成、距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花が姿を消してしまう。
「王様に捧ぐ薬指」『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』『室町無頼』などに出演し、近年、俳優としても活動の幅を広げている長尾。今回の抜擢について、企画段階から長尾の名前があがっていたそうで、「メンズ校」も担当した本作のプロデューサーは、「当時17歳だった長尾さんの素の優しさと繊細さ、そして芯が1本通った強さが心也のキャラクターに重なりました」とキャスティングの理由を明かしている。
また、スタッフ全員が撮影をふり返った際、声を揃えて話すのは、長尾のコミュニケーション能力の高さ。「スタッフ、キャストの垣根を軽々と超えてしまうのはもちろん、気づけばロケ先の通りがかりのマダムと世間話をしたり、釣りをしているおじさまにも『釣れてますか〜?』と気さくに話しかけていました。現場で和気あいあいとするだけでなく、主演俳優としてスタッフの動きもちゃんと見ている。あの年齢でそんな気配りができるのはすごいと思います」と現場でのエピソードが。
さらに、「長尾さんより4歳年下の當真あみさんが演じる夕花はとても難しい役どころでした。精神的に負担のあるようなシーンもありましたが、朝イチから元気満々な長尾さんが積極的に當真さんとコミュニケーションをとっていて、そのおかげか當真さんの緊張も和らいでいいシーンが撮れました」と、共演者への気配りも欠かさなかったという。
主演俳優として天賦の才を遺憾なく発揮した長尾の姿に注目だ。
『おいしくて泣くとき』は4月4日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)