与党、4日衆院通過目指す=予算修正案提出、立民も独自案

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2025年02月28日 16:01  時事通信社

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衆院予算委員会で、2025年度予算案と税制改正関連法案の修正案の趣旨説明をする自民党の松本洋平政調副会長(左手前)=28日午後、国会内
 自民、公明両党は28日、2025年度予算案と税制改正関連法案の修正案を衆院に提出した。予算案の修正案は、教育無償化を巡る日本維新の会との合意や「年収103万円の壁」見直しに関する自公合意を反映し、一般会計総額を3437億円減の115兆1978億円とした。3月4日までの衆院通過を目指す。

 少数与党の自公両党は今国会で、主要野党と政府案修正に向けて協議。国民民主党とは不調に終わったが、維新とは合意に達し、予算案の成立を確実にした。当初予算案の「国会修正」は1996年以来29年ぶりで、減額は70年ぶりとなる。

 一方、立憲民主党も28日、「高額療養費制度」の患者負担上限額引き上げ凍結などを盛り込んだ独自の修正案を衆院に提出した。立民は与党が凍結を受け入れなければ、予算案などの採決に応じられないとけん制。維新も税制改正関連法案の修正案への賛否は保留しており、採決に向けてなお曲折も予想される。

 予算案の修正案は、自公維合意に基づく公立・私立高校生向け就学支援金11万8800円の所得制限撤廃などで1064億円を計上。「壁」見直しに伴い、6210億円の税収減を見込む。立民の主張を念頭に高額療養費制度見直しの影響を緩和するため、55億円の歳出増も盛り込んだ。

 税制改正法案の修正案は、年収200万円以下の課税最低限を160万円に引き上げる。2年間の時限措置として、年収200万〜850万円を三つに区分し、当初案で123万円だった控除額を5万〜30万円上乗せする。

 一方、衆院予算委員会は28日の理事会で、修正案提出を踏まえた集中審議を3日に行うことを決定。立民の笠浩史国対委員長は自民の坂本哲志国対委員長と国会内で会談し、高額療養費制度見直しの凍結に加え、裏金事件を巡る旧安倍派幹部4人の参考人招致を確約することが採決の前提だと伝えた。坂本氏は裏金事件に関する集中審議は受け入れたが、招致は拒否した。 

衆院予算委員会理事会に臨む安住淳委員長(中央奥)ら=28日午後、国会内
衆院予算委員会理事会に臨む安住淳委員長(中央奥)ら=28日午後、国会内


会談に臨む自民党の坂本哲志国対委員長(左)と立憲民主党の笠浩史国対委員長=28日午後、国会内
会談に臨む自民党の坂本哲志国対委員長(左)と立憲民主党の笠浩史国対委員長=28日午後、国会内

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