2025年F1プレシーズンテスト ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー) F1プレシーズンテスト初日、バーレーンのキック・ザウバーのガレージで、ニコ・ヒュルケンベルグが目にマシンの小さな破片が入り、治療を受けていたことが分かった。
ドイツの情報筋によると、2月26日午前の走行を受け持っていたヒュルケンベルグは、メカニックたちがカーボンファイバーのパーツを削っていた時にマシンの近くにおり、予期せず非常に小さな破片がヒュルケンベルグの目に飛び込んだという。
メディカルセンターに行くことになったことから、ヒュルケンベルグは水曜日の昼に出席するはずだったFIA記者会見を欠席した。しかし当初チームはこの事故を一般には公表せず、ヒュルケンベルグが記者会見をキャンセルした理由をしばらく説明しなかった。
後にヒュルケンベルグは、ドイツの放送局に対し、ガレージで目に軽いけがを負い、その事故により初日午前の走行を30分早く切り上げたことを明かした。ヒュルケンベルグは診察を受けた後、テスト2日目の午前セッションに予定どおり出席し、56周を走った。
ザウバーはバーレーンにリザーブドライバーの用意をしていなかったが、万が一ヒュルケンベルグがテストを欠席しなければならなくなった場合は、昨年までのレースドライバーで、現在フェラーリのリザーブドライバーを務める周冠宇を起用したのではないかと考えられる。しかし幸いにもヒュルケンベルグは走行を続けることができた。
一方、COO兼CTOのマッティア・ビノットも、FIA記者会見に登場せず、代わりにテクニカルディレクターのジェームズ・キーが出席したが、それはビノットがバーレーンの異常な寒さで体調を崩し、声が出なくなったためであることが判明した。