ホンダ、28戦ぶりに2台がQ2ダイレクト進出「これは決して諦めなかった結果」とミル/第1戦タイGP 初日

0

2025年03月01日 05:30  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第1戦タイGP 初日
 2月28日、2025年MotoGP第1戦タイGP MotoGPクラスの初日のプラクティスがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは6番手でQ2ダイレクト進出を決め、ルカ・マリーニは16番手となった。

 ホンダは2024年シーズンにコンセッション(優遇措置)が適応された初年度となったが、厳しい1年を過ごした。中盤戦以降は少しずつではあるものの、マシンの改善が見られたが、トップ10入りは難しく下位で争う場面も多かった。今シーズンも苦境を打破するべくコンセッションを駆使し、プライベートテストおよび公式テストを経て開幕戦の第1戦タイGPに挑んだ。

 今季はカストロールを新スポンサーに迎え入れ、チーム名をホンダHRCカストロールに変更。新カラーを纏って初の走行となったフリー走行1回目では、マリーニが1分30秒233をマークして12番手につけた。ミルも1分30秒241の13番手につけ、わずかにトップ10入りは逃したものの、首位から1秒以内に入り好調な走り出しを見せた。

 続く午後のプラクティスでは、ミルが早々に自己ベストを更新しトップ3につける場面も見られた。セッション中に3セットの新品タイヤを使用し、着実にタイムを更新していく。終盤には1分29秒台を続けてマークし、最終的にはフロントとリヤともに新品のソフトタイヤに履き替えると、1分29秒398をマーク。トップから0.378秒差の6番手でダイレクトQ2行きの切符を手にした。

 一方のマリーニは序盤こそ自己ベストを更新できていなかったが、後半にはミルと同様に1分29秒台へ突入させていた。5度目の走行でフロントとリヤともに新品のソフトタイヤに履き替えると、1度目のアタックで1分29秒787を記録。最後はもう一度タイム短縮を狙ったが、最終ラップでイエローフラッグが出たため叶わず16番手で終えることに。

 残念ながらダイレクトQ2進出は逃したものの、トップから0.767秒と1秒以内につけており、土曜日の予選ではQ2進出への希望も持てるタイムでマリーニも前向きな様子。ふたり揃ってスプリントと決勝でトップ10以内からスタート出来るよう、引き続き作業を続けていくことになる。

 また、ホンダとしてはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がトップから0.588秒差の1分29秒608でダイレクトでの予選Q2進出を決め、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は21番手となった。ホンダとして2台揃ってダイレクトQ2進出するのは、2023年第13戦インドGP以来となり、実に28戦ぶりのこと。

 開幕戦としては幸先の良いスタートとなり、現段階ではホンダRC213Vの改良とアップグレードの成果も見られ、復調の兆しも垣間見える。土曜日の予選ではどこまで上位との差を縮め、スプリントではどのような戦闘力とレースペースを発揮するのか注目することにしよう。

■ジョアン・ミル(FP1:13番手、プラクティス:6番手)
「この結果は僕にとってもチーム全体にとっても大きな意味がある。この結果と今日の展開に満足しなければならない。過去2年間、僕たちは苦労してきまたけれど、これは決して諦めなかった結果だよ。これは小さなことだけど、プロジェクトに携わる全員にとって励みになる」

「僕は思い通りに走ることができ、ハードブレーキングやコーナーリングスピードの維持ができたから、これがその結果だね。他の選手との差を縮めるためには、まだいくつかの部分に取り組む必要もあるけど、週末もこの調子で続け、次のレースでも進歩し続けることができると思っているよ」

■ルカ・マリーニ(FP1:12番手、プラクティス:16番手)
「全体的にとてもポジティブな1日だったよ。最後の走行でイエローフラッグが出て、最後の瞬間に少し遅れをとってしまったけれど、それは多くのライダーにも起こったことだ。その瞬間までは常に良い位置にいて、ペースも良さそうだし、明日の目標は予選Q2に進むことだけど、それは大きな戦いになるだろう!」

「スプリント、特に日曜日の決勝レースに役立ついくつかのアドバンテージがあると思うから、残りの週末は楽観的に考えているよ。何ができるか、そして進歩したことを示すのが楽しみだ」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定