小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第1戦タイGP 3月1日、2025年MotoGP第1戦タイGPの2日目セッションがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスの予選ではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は5番手となった。
開幕戦は昨年チャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)がトレーニング中の骨折により欠場している。テストライダーのロレンツォ・サバドーリが代役を務めているため、11チーム22名のライダーが参戦している。
20分の午前のフリー走行2回目は、晴天のなか、気温33度、路面温度44度のドライコンディションでスタート。マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)のみアウトラップを走ったのみでピットイン。その他のライダーはタイヤ選択も分かれてレースに向けてロングランを行っている。
序盤はアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2番手でドゥカティ勢がタイムを出している印象だが、3番手がソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)、4番手が小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)などルーキーも奮闘していた。
最初に1分29秒台に入れたのはバニャイアで、1分29秒967でトップに立つ。残り19分を切るとベゼッチがトラブルでスローダウン。この頃にはほとんどのライダーがピットに入ったが、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)はハード/ミディアムのタイヤで連続周回を続けていた。
10分を切るとマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分29秒699で首位に立つ。タイヤは前後ともにソフトのため予選前の練習だろう。残り3分にはフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が1分29秒629でトップに。
結果、ドゥカティ勢がトップ5を占めて、モルビデリ、マルク・マルケス、バニャイア、フェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、アレックス・マルケスの順。6番手は小椋が入り、7番手はヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)だった。
予選Q1は、気温34度、路面温度48度で開始。タイヤ選択はフロントがハードとソフトが混じっているが、リヤはソフトのみだ。バニャイアが早々に1分29秒464、翌周に1分29秒180をマークしてトップ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が2番手となる。
2度目のアタックではバニャイアはQ2進出を確信したのかピットに留まったままだ。残り1分になると2番手タイムが入れ替わっていき、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が1分29秒186で2番手に浮上。最終アタックではディ・ジャンアントニオが3番手と届かず、バニャイアとミラーがQ2進出を決めた。
予選Q2は気温35度、路面温度50度まで上昇。モルビデリのみフロントにハード、その他全車が前後ソフトタイヤを選択してコースインした。まずトップタイムを記録したのはバニャイアで1分29秒259、翌周にはマルク・マルケスが1分28秒782と塗り替える。小椋は1分29秒134で3番手に入っている。
2度目のアタックはベゼッチが3コーナーで転倒、その後ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)も同じ場所で転倒したためイエローフラッグで残り1分のなかタイム更新の機会が阻まれる。最終アタックはマルク・マルケスがセクター1、セクター2でも全体ベストを出し、トップながらタイムを更新していく。
結果的にタイム更新はならなかったが、マルク・マルケスがポールポジションを獲得。アレックス・マルケスがフロントロウ、バニャイアが3番手、ミラーが4番手、そして小椋が最高峰クラス初戦で5番手グリッドを確保した。
6番手は前後ソフトタイヤに変更したモルビデリ、7番手は最終アタックでタイム更新したアコスタ、8番手はラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)、9番手がベゼッチ、10番手がファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、11番手がミル、12番手がザルコとなった。