JAPAN THEATER『SEIMEI』初日前会見に参加した(左から)嶋崎斗亜(Lil かんさい)、市川團十郎 (C)ORICON NewS inc. 歌舞伎俳優の市川團十郎、関西ジュニア・Lil かんさいの嶋崎斗亜(※崎=たつざき)、ロックミュージシャンのSUGIZOが1日、東京・ THEATER MILANO-Zaで行われたJAPAN THEATER『SEIMEI』の初日前ゲネプロに参加し、取材会を開いた。
【写真】艶やかな装いで登場した嶋崎斗亜(Lil かんさい)&市川團十郎 先に大阪公演を終え、東京に。大阪での公演を振り返った嶋崎は「やっぱり僕たちが普段させていただいく舞台やライブには絶対ない大向うがあった。『嶋崎〜』と言ってくださるお客さんとかもいらっしゃった。すごく新鮮で、めちゃめちゃうれしいなという気持ちで楽しく、毎回新鮮でした」とする。
團十郎も「斗亜くんは歌舞伎の感じが新鮮なんでしょうけど、斗亜くんのファンの方々は非常にお若いので、私の方が若い方は目の前にいっぱいいらっしゃる時はやっぱり新鮮だなと思います。お互い当たり前に思ってることが、お互いにとっては新鮮だったりするんだな今感じてます」と話した。
嶋崎は「勉強になることだらけで。いつも演技をさせていただく中であまりない型であったりを意識しつつも、ちゃんとした感情の動きも表現する。まだ苦戦してる最中で、もっと最後に向けてどんどん良くさせていきたい。アドバイスをいただいたりして、勉強させていただいてます」としみじみ。
アドバイスについて團十郎は「間の取り方とかを。『門』に『日』と書いて『間』と読みますが、歌舞伎の世界だと悪魔の魔の字を使う場合がある。そこに怖さが宿っているんです。物事を良くするのにも、悪くしてしまうのにも、『魔』がどうしても存在する。ですから、その『魔』を今回、斗亜くんには短い時間かもしれませんが、歌舞伎の『魔』を少し輸血するというか、アドバイス的なことだったら、そこが1番重要だなと思った」と説明。
「たぶん普段の彼のお芝居の中で、リアリズムを追求する中での『間』と、歌舞伎も『魔』っていうのはちょっと違う、そういう話をちょっとね」と團十郎は謙遜しながら明かしていた。
本作は、世界に誇る日本のクリエイターが集結し、安倍晴明の世界を新しいエンターテイメントとして舞台化する邦楽劇。脚本は数々の歌舞伎の脚本、補綴を務める今井豊茂、演出は多くのゲームを手がける広井王子、楽曲は世界的ミュージシャンのSUGIZO、邦楽作曲には歌舞伎など多数の舞台に出演しながら作曲活動も行う今藤長龍郎、神楽振付には世界のトップアーティストの専属ダンサーを務めるケント・モリ、歌舞伎音楽は歌舞伎公演の出演を続けながら公演制作やプロデュースを手掛ける田中傳次郎といった面々が集結した。
JAPAN THEATER『SEIMEI』は、きょう1日から24日まで同所で。