記者団の取材に応じる石破茂首相=1日午後、東京都渋谷区(代表撮影) 石破茂首相は1日、米ウクライナ首脳会談が決裂したことに懸念を示し、「国際社会の分断を招かないよう、先進7カ国(G7)の結束が乱れることがないよう、努力していきたい」と述べた。東京都内で記者団の質問に答えた。
トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は会談で、ウクライナ侵略を続けるロシアとの対話を巡り激しく口論した。首相は「かなり感情的なやりとりだった。外交は感情をぶつけ合えばいいというものではない」と語った。
首相は「(両首脳とも)一日も早い平和ということでは一致している」と強調。それぞれの利益を最大限に実現するには忍耐や思いやりが必要だと指摘し、「そういう外交がこれから先、平和実現のために展開されなければいけない」と主張した。