相性の悪いバーレーンで好ペースを披露したマクラーレン。代表は特殊な環境を考慮しつつも「ある程度進歩した」と前向き

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2025年03月01日 17:20  AUTOSPORT web

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2025年F1プレシーズンテスト2日目 ランド・ノリス(マクラーレン)
 マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、バーレーンで行われたプレシーズンテストにおいて、相性のよくないこのバーレーンのコースで見せたロングランのペースを前向きに捉えている。

 テスト2日目の終わりにランド・ノリスが行ったレースシミュレーションは注目を集めた。ノリスは、およそ同じタイミングで2回のピットストップで57周を走行したシャルル・ルクレール(フェラーリ)やアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)よりもかなり速かったからだ。レース距離を走り終えた時点で、ノリスはルクレールに30秒、アントネッリには1分以上の差をつけていた。

 テスト中、走行開始時にどれだけの燃料を搭載していなければならないかがわかる唯一の機会がレースシミュレーションであることを考えると、これはマシンを直接比較できる唯一の方法だ。そしてバーレーンでマクラーレンがシーズン序盤のトップ候補として浮上した理由でもある。

 ステラは、いつものように期待をうまく抑えようとしていた。しかし、新レギュレーションが施行されて以来チームと相性がよくないこのコースで、このようなパフォーマンスが発揮されたことは、マクラーレンにとって前向きな兆候だと認めざるを得なかった。

「バーレーンは、我々が過去数年間、パフォーマンスに苦戦してきたコースのひとつだ。トラックレイアウトについて、たとえばグリップの低さや微細な粗さ、トラクションの要求の大きさといったことに関連した厳しさを見ると、我々のマシンがこのコースで必ずしもうまく機能しなかった理由がわかる」

「ここ数年、我々はタイトコーナーのあるこの種のコースで必要とされる要件に向けて改善に取り組んできたが、ある程度の進歩を遂げることができたと考えている。もちろん、それと同時に、たとえば中速コーナーなど長年にわたって培ってきた強みの一部を維持しようと努めている。そのため、今年のマシンは例年よりもバーレーンの要件に多少うまく適応したようだ」

 それでもステラは、マシンの問題が表に現れていない可能性を警告した。

「今週のコンディションは非常に特殊で、我々が抱えている従来の問題の一部が隠れている可能性があるし、確かに問題は出ているだろう。また、ラップタイムが信じられないほど速いため、トラクション要件や安定性を図ることがはるかに容易になっていることは確かだ。我々が今目にしているのは、F1マシンの動作条件の可能性のよい面だと思う。レースのためにここに来たら、さらに難しくなると思う。誰にとっても、そしてもちろん我々にとっても、もっと難しくなるだろう」

 ノリスのシミュレーションペースについて具体的に尋ねられると、ステラは次のように主張した。

「我々のロングランは、3種のコンパウンドをテストし、その挙動を確認することを目的としていた。そして、ピレリが昨年と比べてコンパウンドの性質を変えたことを考えると、たとえ順位が変わっても、全員が同じことを達成したかったのだと思う。レースに適したコンパウンドが何か見極めたかったのだ。そして、それらは確かに異なっているようだ」

「我々は非常にユニークな条件でロングランのテストを行っている。ターマックは冷えており、気温も低い。バーレーンは、微細な粗さがある点で独特だ。そのため、長距離走行やレースシミュレーションを行うと、全体的によい情報が得られると思う。しかし、我々が得る情報はすべて、ある程度注意して受け止める必要がある」

 最後ににステラは、走行結果に勇気づけられたことを認め、「バーレーンでの状況を見ると、現時点ではマシンとタイヤの相互作用は良好だ。しかしそれは、バーレーンで最近見られるような非常に特殊かつ特別な状況下においてのことのようだ」と語った。

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