絶好調、小椋藍。表彰台目前の4位と元王者への追跡劇に「これ以上ないくらいに最高!」/第1戦タイGP スプリント

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2025年03月01日 21:40  AUTOSPORT web

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小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第1戦タイGP 2日目
 3月1日、2025年MotoGP第1戦タイGP MotoGPクラス 2日目のセッションがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)はダイレクトで進出した予選Q2で5番手を獲得し、スプリントは4位でフィニッシュした。

 小椋は事前に行われた数日間の公式テストでアプリリアRS-GP25への適応を進め、今回の開幕戦タイGPに臨んでいる。MotoGPクラスのデビュー戦ながらも初日から好走を披露し、フリー走行プラクティスではともにトップ10入り。ダイレクトでの予選Q2行きを実現させ、「本当に満足しています」と嬉しさも滲ませていた。

 2日目はフリー走行2回目からスタートし、小椋は序盤から1分30秒206をマークしてトップ3につける様子も見られ、以降はレースシミュレーションを実行しペースを確認。最終的に6番手で終え、MotoGPクラスでは初となる予選に向けて最後の調整を終えた。

 続く予選Q2はドライコンディションでスタート始まり、小椋はフロントとリヤともにソフトタイヤでアタックを開始。早々から自己ベストを大幅に更新する1分29秒134を叩き出して一時3番手につける。終盤のアタックではそれ以上のタイムアップこそ叶わなかったが、トップからわずか0.352秒差につけ、初陣で2列目の5番手を獲得し自信を持って午後のスプリントへと挑んだ。

 迎えた13周のスプリントのタイヤ選択は、全車がリヤにソフトタイヤ、フロントはライダーによってフロントがハードとソフトに分かれ、小椋はソフトタイヤをチョイス。小椋は抜群のスタートでひとつポジションを上げて4番手に姿を現すと、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を追う。

 バニャイアに離されることなく時々ピタリと背後つける様子も見られたが、簡単に前に行くことは許されない。安定したペースで周回を重ねていたが、終盤は小椋を含めた上位勢のペースが少々伸び悩む。だが、一度もポジションを譲ることなく最後まで順位を守り切り、自身初のスプリントは4位でチェッカー。最高峰クラス初の貴重なポイントを獲得し、ルーキーとして存在感を十分にアピールした。

 デビュー戦ながらも初日から絶好調な様子で予選は5番手を獲得し、スプリントではなんと好スタートを決めて4位とシングルフィニッシュ。レース中は終始、バニャイアの後方を走ったことで元MotoGP王者の走りを近くで見ることができ、小椋自身も気づきやさらなるレベルアップに繋がったことだろう。表彰台獲得も狙える位置なだけに、日曜日における決勝での展開にも期待したいところだ。

■トラックハウス・MotoGPチーム
小椋藍(予選:5番手、スプリント:4位)
「スプリントは最高でした! これ以上ないくらいに最高でした。今週末、チームが僕に与えてくれたものに本当に感謝したいと思います。最初のコーナーは良かったですし、その後はレース中ずっとトップのポジションを走っていました。僕にとって一番大きかったのは、ペッコ(バニャイア)の後ろを13周走れたことです。そのおかげで多くの経験を積むことができました。本当に質の高いラップで最高でしたし、主にスムーズに走ることを学びました」

「スタート後、ターン1でみんながあんなに急ブレーキをかけるとは思っていませんでしたが、幸運にも外側に抜け出すスペースを見つけることができました。明日はタイヤ管理がずっと難しくなると思います。今日も、いくつかのラップでは少し苦労し始めたので、なんとか管理しなければなりません。明日は26周、また全力を尽くして速く走ります」

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