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シンガー・ソングライター嘉門タツオ(65)が3日、大阪市内で音楽ツアー「至福の楽園〜歌と笑いのパラダイス〜」(30日、なんばHatch)の記者会見に出席した。
19日発売の同名のアルバムは、“カスハラ”要素もある「ハンバーガーショップ」を現代風にアレンジした「ハンバーガーショップ〜カフェチーノ篇〜」や、「鼻から牛乳」の令和バージョン「鼻から牛乳〜令和篇〜」など16曲を収録。大阪・茨木市出身で1970年大阪万博に21回も通い、ピンバッジ64個を収集、世界各地の万博サポーターも務めた経験から、芸能界きっての“万博通”として制作した「大阪・関西万博エキスポ〜港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〜」も収録されている。
「総じて自分にしか歌えない世界がより明確になってきた。世の中にアピールできたものを現代にアップデートした形。65歳のこれからもリアルに現代を歌って、自分にしか歌えない世界をさらに確立していく意思表示になったかな」と胸を張る作品を引っさげ、ツアーに臨む。
アルバムには大親友で23年に亡くなった笑福亭笑瓶さんを思い、歌った「バイバイ笑瓶ちゃん」、笑瓶さんの名セリフから取った「言うたらアカンがな」なども収録している。
笑瓶さんとは「仲が良かった」。MBSヤングタウンを通じ、笑瓶さん、桂雀々さん、北野誠、スターダスト☆レビュー根本要らとは特に仲が良く、「雀々さんが東京に来る前は、雀々さんが東京に来るとなったらよく集まっていた。笑瓶はああ見えて、いつもメンバーの中でリーダー。的確にすべて俯瞰(ふかん)で見て、後で僕らがダメ出しされていた。笑瓶の一周忌の会をやったときに作った曲がベースになってる」と思い出を語った。
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笑瓶さんに続き、昨年、雀々さんも鬼籍に入った。
「妻や同級生も見送ってきて、自分はどういうふうに決着をつけて、この世を後にするかというのは考えている」といい、みのもんたさんや西田敏行さんのお別れ会を見ながら「すばらしい残像を残している」と思ったという。
その上で、「死んでからも笑わせたい。笑ってもらえる実感もある。その場でそこにいる人を楽しませるパフォーマンスをするけども、音源として形に残して積み上げてきたものが間違ってなかったとは感じてます。今回のアルバムにも、過去を踏襲しつつ詰め込めたと思う」と自信を見せた。
公演は東京、名古屋でも行われ、ゲスト出演はないという。「テレビ業界もわちゃわちゃしてますけど、テレビ業界へのメッセージとか、コロナの時の常識って今から思うと何であんなんやったのかという違和感を指摘したい」と“らしさ”は健在。
お笑いコンビ霜降り明星の粗品との“バトル”も話題になったが、ゲストで呼ぶ気はなかったのかと聞かれると、「そういう案もあったんですけどね。まあ、なかってもええかってね」と笑っていた。
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