漫才師西川きよし(78)、漫才コンビ西川のりお・上方よしお(のりお=73、よしお=72)、オール阪神・巨人のオール阪神(67)、ザ・ぼんち(ぼんちおさむ=72、里見まさと=72)、宮川大助・花子(大助=75、花子=70)らが3日、大阪市のなんばグランド花月で行われた、今いくよ・くるよさん追悼公演「きょうはどやさの日!〜ひな祭りはいくよ・くるよと笑いよし!〜」に出演。大暴走を繰り広げた。
くるよさんと15年に亡くなった相方のいくよさんは生前、3月3日のひな祭りの日に女性漫才師を集め食事会を開催していた。そこで、3日を「どやさの日」として、男女関係なく2人を支えた仲間がNGKに集い、2人のさまざまなエピソードを振り返った。
若かりし頃のいくよ・くるよさんの写真を見たMCのなるみと、きよしの娘西川かの子から「きれいどころ的な」と聞かれたきよしは「いやいや」と否定。なるみに「ヘレンさん以外見えてない」とツッコまれた。
やすきよ時代は、いくよ・くるよさんと舞台終わりに食事をともにすることも多く、「いつもビール、焼き肉、ショートホープの繰り返し。トイレに立ったときに会計をしようと思ったら、『いくよ・くるよさんからいただいてます』と言われた」と回顧。なるみを「きよし師匠に唯一おごったのがいくくる師匠なんですね」と感動させたが、なぜか「おごってもらったことはない!」と強調し、なるみを困惑させた。
一方、きよしの弟子、のりおは、何を思ったか、「花ちゃん、肌すべすべや」と車椅子の花子の頬をベタベタと触りまくり。なるみを「旦那さんおる前で、よーやるわ」とドン引きさせた。花子は「いくくるさんがいばらの道を切り開いた後を、私たちが王道の道を歩かせてもらった」といくよ・くるよさんに感謝しながら、「こんな連中ばっかりやったから大変やったと思う」と嘆いた。
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公演は配信も行われるが、のりおの暴走は止まらない。師匠のきよしに「この前、忠志くんに20万円あげた」と暴露したかと思えば、師匠に向かって「お前」と暴言。カチンときたきよしにどつかれた。
公演終盤には「ツッタカター!」のギャグを繰り出しながら、舞台を降りて客席に乱入。おさむも付いて回り収拾不能に。叱るかと思ったきよしまでついて行ってしまい、ファンは大喜びも、劇場はカオスと化した。
なるみが「緞帳(どんちょう)も、おりない」と締めようとしても、まるで引きあげる気配のない大ベテラン芸人たちに、花子が「薬の時間です!」と一喝。それでも、一向に帰ろうとせず、なるみも「はよ帰ってくれ!」と絶叫した。
イベント終了後、なるみは「みんな、多分当時の写真を見て、若手の頃に気持ちが戻ったんやと思う。『お前が出るなら俺も』みたいな。負けへんでってなるから結局、自分の話になる。皆さん、ライバルで戦ってきた人ばかりなのですごいな」。シルクも「30年前はいっぱい見ましたね」とベテランの暴走も温かく見守っていた。
かの子は「昨日の夜、父から電話があって、『明日はいくくるさんの大切なイベントなので、思い出しときや』って言われまして、父はきっとすごい思い出を持ってくると思ったんですけど、何も出さずに帰った」と苦笑いしていた。
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