『R-1』チャンス大城「なんじゃこれ?」なネタ予告 史上最年超50代で優勝へ【ファイナリストインタビュー全文】

0

2025年03月04日 18:30  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

『R-1グランプリ2025』ファイナリスト、チャンス大城(C)カンテレ
 3月8日に開催される“ピン芸日本一決定戦”『R-1グランプリ2025』決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、後6:30〜生中継)に出場する、チャンス大城のインタビューが到着した。

【動画】さや香・新山、R-1決勝進出で突然の“相方愛アピール”…「もう無理やで」

 チャンス大城は、芸歴35年目・50歳にして初の決勝進出。R-1史上最年長ファイナリスト、史上初となる50代での王者奪取を狙う。

――決勝戦進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか?
本当に今も夢を見ているみたいです。あの日から半分寝ているような、半分起きているような…仮想現実みたいな不思議な感覚で。決勝に行くなんて本当にありえるの?って。1人の人間がお笑い芸人を目指して、賞レースの決勝に行ける確率って、不可能に近い“欠片”みたいなもの。そこに自分が入れたというのは、今でも信じられないですよ。こんな“どポップ”な、ど真ん中、王道を。決勝に行けたというだけで、もう“面白いですよ”って宣伝されているようなものですからね。

――発表の瞬間は、驚いた表情をされていました。
子どもの頃から思い込むくせがあって。自分のエントリー番号は5000番台だと思っていたんですよ。だから、“3205番”って言われても、絶対僕じゃない、間違いだと思ったんです。そのあと“衣装にエントリー番号のシール貼ってるんで!”ってカバンを開けて、“ほら!”って出して…そのまま土下座をしました(笑)。

――R-1史上最年長、50歳でファイナリストとなりました。R-1にかける思いを教えてください。
50歳なんて、もう基本は賞レースとか出ないですよね。体力もそうですし、どうしても若い子にネタで勝てなくなるし。奥さんや子供もいて、責任とかいろいろな“重り”が背中に乗っかってくるので、年を取れば取るほど賞レースって出にくくなると思うんです。
2021年から3年間は、“芸歴10年以内”というエントリー制限もありました。僕は、“売れていないおじさん・おばさん芸人はいらないんだ”と、そう言われたような気がしたんです。でも、ちょっと待ってくれよ、と。俺たちはまだネタができる。ちゃんと4分のネタができる!それを証明したかったんです。
世の中にいる50代・60代の、芸人・俳優さん・ミュージシャンさん・サラリーマンさん…すべての方に見てもらいたいんです。若くてすごい発想をするやつらの中に、おじさんが飛び込んで頑張っている姿を。自分のために出るのは当たり前なんですけど、自分のため“だけ”に出るのはやめようと思ったんですよ。かっこつけすぎかもしれませんけど、世の中の50代・60代の人を背負う気持ちで頑張ります。“まだやれるんだぞ!”というところをアピールしたいです。
あと、劇場の出番もほしいので(笑)。チャンス大城、R-1の決勝で頑張ってるやん!っていうところを見てもらいたいですね。

――ファイナリスト9人を見て、特に意識する方はいらっしゃいますか?
友田オレくんが芸歴3年目(23歳)…若いですね。3年目でR-1の決勝行くなんて、本当にすごいと思います。僕が3年目の頃なんて、ほんまにカスみたいなネタやって1回戦ですぐ落ちていたので。
そういえば、僕の中学校時代の親友の息子が“伝書鳩”というトリオを組んでいて『キングオブコント2023』で準決勝まで進んだんですよ。友田オレくんとほとんど同い年で。だから今回は、自分の息子くらいの年の子と戦うことになる。それはもう“発想”では勝てないと思うんですけど、お父さん・お母さんくらいの年のやつでも、やれるんだぞ!というところを見せつけたいですね。
あと、ヒロ・オクムラは地下(劇場の)ライブで一緒に戦ってきたので、“あの頃”を思い出してアツくなってくれる人もいるかもしれないです。(決勝戦のネタ順)1番ヒロ・オクムラ、2番チャンス大城で、“地下魂”を見せつけたいです!

――“これだけはファイナリストの誰にも負けない!”と誇れる強みはありますか?
音マネ、音のクオリティーは誰にも負けないですね。“起承転結”はファイナリストの中で一番苦手ですけど(笑)、“なんじゃこれ?”というのは、見せられると思います。
もうファイナリストの皆さん、天才ばかりですよね。高校野球に例えると大阪桐蔭、天理、智辯和歌山、履正社…最強軍団。そんな中で僕は…いや、いらんこと言わんとこ(笑)。でも、とにかく頑張ります!

――決勝戦のネタで注目してほしいところはどこですか?
マニアックなネタで取っつきにくいと思うんですけど、ちょっと我慢して向き合ってみてほしいです。“1回この人の映画を見てみようか”というような気持ちで、だまされたと思ってじっくり見てください!

――視聴者の皆さんに伝えたいことはありますか?
ギャグ・モノマネ・1人芝居・小話…全部入っていて、“幕の内弁当”みたいにしています。色は悪いですけど(笑)、1回口にしてみてください!よろしくお願いします。

――決勝戦に向けて意気込みをお願いします!
天才ばかりに囲まれていますが、関係ないです。あの人がウケたとかも気にしない。敵が誰であろうが、僕はただ4分をやり切る。それだけです!

――最後に、チャンス大城さんにとって『R-1グランプリ』とは?
【おっさんも出れる甲子園】です。甲子園は高校を卒業したら出られないけど、おっさんになってもまだ目指せる、青春できる、そして自分の力を証明できる場所。世間の皆さん、業界の皆さんに自分の力を見てもらいたいですね。

■ファイナリスト顔ぶれ
ヒロ・オクムラ、チャンス大城、田津原理音、ハギノリザードマン、ルシファー吉岡、吉住、さや香 新山、友田オレ、マツモトクラブ(※決勝戦ネタ順)

■ルール
決勝戦のネタ尺は4分。ファイナリスト9人が争うファーストステージは、審査員による得点審査。ファーストステージの上位3人が進むファイナルステージは、審査員による決選投票。その結果で、優勝者が決定する。

■MC
霜降り明星(せいや・粗品)、広瀬アリス

■審査員
陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウ、ほか2人


動画を別画面で再生する




    ニュース設定