主演男優賞獲得のエイドリアン・ブロディ、スピーチでアカデミー史上最長記録を更新

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2025年03月04日 20:41  クランクイン!

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主演男優賞獲得のエイドリアン・ブロディ、スピーチでアカデミー史上最長記録を更新 (C)AFLO
 上映時間215分の大作『ブルータリスト』で自身2度目のアカデミー主演男優賞に輝いたエイドリアン・ブロディ。受賞スピーチでは、終了時間を告げる音楽を止めるよう求めるシーンも見られたが、なんとアカデミー賞史上最長スピーチの記録を更新したそうだ。

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 Peopleによると、これまでの記録は1943年のアカデミー賞でにて、『ミニヴァー夫人』で主演女優賞を獲得したグリア・ガースンの5分30秒。エイドリアンは彼女を凌ぎ、5分40秒もスピーチし、およそ80年ぶりに記録を塗り替えたそうだ。

 29歳だった2003年に、ロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』でアカデミー賞主演男優賞を獲得。史上最年少記録を保持するエイドリアンは、日本時間3月3日に行われた授賞式で、持ち時間の終了を告げる音楽が流れると、「もう終わりにします。お願いだから、どうかどうか音楽を止めて」とコメント。「前にもしたことがあります。ありがとう。初めてじゃないので、無茶はしません。短く済ませます。約束します」と述べ、スピーチを続けた。

 『ブルータリスト』は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、米国へと渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を描いた作品。エイドリアンは、ユダヤ系の両親や恋人ジョージナ・チャップマンに感謝を述べた後、この映画の重要性について言及。「僕は今再び、戦争や構造的な抑圧、反ユダヤ主義、人種差別やその他多くの影響と、絶えることなきトラウマを代弁する存在として、ここに立っています。より健全で幸せ、そして包括的な世界を信じ、祈っています。そして、ヘイトを野放しにしてはいけないと、過去から学ぶことが出来ると信じています」と述べ、再び音楽が鳴り出すと、「分かったよ。立ち去るよ」とユーモラスに語り、ステージを離れた。

 なおエイドリアンは、ステージに上がる前に、ガムを噛んでいことに気が付き、口から出して恋人のジョージナにパス。この様子が中継で捉えられ、注目を集めていた。
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