津田健次郎、地上波ドラマ初主演「地下鉄サリン事件」題材 医師役「リアルに演じられたら」

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2025年03月05日 05:30  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「1995〜地下鉄サリン事件30年救命現場の声〜」で主演を務める津田健次郎(中央)、左から泉澤祐希、桜井日奈子(C)フジテレビ

声優、俳優として活躍する津田健次郎(53)が、フジテレビ系「1995〜地下鉄サリン事件30年 救命現場の声〜」(21日午後9時)でドラマ初主演を飾ることが分かった。


「地下鉄サリン事件」を題材にしたドキュメンタリードラマ。事件発生から30年の年月を経て、あのとき何が起こっていたのか、自らの命も危険にさらされる中で懸命に救助にあたった者たちの姿を救命ドラマとして描く。桜井日奈子(27)泉澤祐希(31)も出演する。


津田が演じるのは、病院の救命救急センター長である剣木達彦。要請があった患者全員の受け入れを決断し、患者の救急救命対応に当たった実在の医師がモデルとなっている。原因がサリンだと分からないギリギリの状況で、治療薬・PAMの投与を決断した。


事件が起きた当時、津田は丸ノ内線沿線に居住。「養成所時代だったのですが、朝稽古場に行こうと思ったら駅が閉鎖されていて、テレビを見ていなかったので何が起きたのかすぐには分かりませんでした。その後すごい事件が起こっているということを知り、とても衝撃的な事件で驚いたことを覚えています」と明かした。「これまであまり描かれてこなかった当時の医療現場について、リアルに演じられたらと思っております。この事件を知っている方はもちろんですが、この事件のことを知らない世代の方にも丁寧に伝えていけるよう頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。


桜井は病院の看護師を演じる。当時の状況を取材する中で医師ら関係者の証言をもとに描かれたキャラクター。泉澤は、営団地下鉄(現東京メトロ)職員で日比谷線の運転士を演じる。サリンがまかれた車両を運転していた運転士で、情報が錯綜(さくそう)し、サリンだと分からない中で水たまりのようなサリンを目の前に乗客を車両から運び出した。


「地下鉄サリン事件」とは、日本の首都・東京で発生した化学テロ事件。地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の車内で神経ガス・サリンが散布され、死者14人、重軽傷者は約6000人におよび、化学兵器が一般市民に使われた初の事件として世界に衝撃を与えた。

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