トレーニングとアメリカ挑戦、充実のオフを経てW王座を狙う【SF全チーム情報2025／DOCOMO TEAM DANDELION RACING】
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2025年03月06日 12:00 AUTOSPORT web
2025年は一部レースフォーマットも変更され、1ウイーク2レースのイベントも増加。また、タイヤのスペックが変更されるなか、2月に行われた公式テストは雪のため日程短縮と、どの陣営も充分に走り込めていない状況で開幕からいきなりの土日連戦を迎えるため、その勢力図も気になるところ。
ここでは公式テスト前日の『メディアデー』でのドライバー・監督らの発言を中心に、今季体制の変更点や注目ポイントなどをチームごとにまとめ、連載していく。
連載最後を飾るのは昨年のチームチャンピオン、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGだ。
■DOCOMO TEAM DANDELION RACING 2025年スーパーフォーミュラ参戦体制
・ドライバー：牧野任祐（No.5）／太田格之進（No.6）・チームプリンシパル：村岡潔・監督：吉田則光・エンジニア：杉崎公俊（No.5）／吉田則光（No.6）・エンジン：ホンダ／M-TEC HR-417E
■「気持ちはすでにシーズン中盤」な太田
今シーズンも牧野任祐と太田格之進のコンビで臨むダンディライアン。エンジニア体制も変わらず5号車担当は杉崎公俊エンジニア、6号車担当はチーム監督も務める吉田則光エンジニアと、こちらも不動の布陣となっている。
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「今までもトレーニングをしていなかったわけではないですけど……『自分がチャンピオンを獲りたい』と思った時に、すごく身近にチャンピオンを獲っている人がいたので。（山本選手に）お願いして同じようなメニューでやらせてもらっています。今で言うと（昨シーズンと比べて）6kgくらい体重が落ちました。これをやったからと言って結果が出るとは思っていないですけど、ちょっとでも良い感じになれば良いなと思っています」と牧野。
今年もハイレベルな戦いが繰り広げられそうなスーパーフォーミュラだが、なかでも警戒しているライバルは誰かと聞くと「ここに出ているのは、みんなトップドライバーなので、そういう意味ではみんなライバルです。それよりも、まずは自分たちがやるべきことをやるだけだと思います」と淡々の自分達の準備を進めている様子だった。
改めて今季の目標については「ありきたりですけど、今年もチャンピオンを目指してやっていきたいなと思います。昨シーズンはスーパーフォーミュラで最終戦までチャンピオンの可能性を持っていました。最終的に獲ることができなかったので、今年は何とか獲りたいなと思っています」と語る牧野の表情はいつもとは違う覚悟のようなものが感じられた。
昨年は最終大会の鈴鹿2連戦で他を圧倒する速さを見せて連勝した太田格之進。今年はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への挑戦など、いつもとは違うシーズンを過ごしており、2月の公式テストも時差ボケと闘いながらの参加だったようだ。
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牧野と同様に今季特に警戒するライバルというのは決めておらず、しっかりと状況に応じて全体をみてレースを進めていきたいと語る。
「昨年チャンピオン争い争いをしていた坪井くんとか野尻さんは速いと思いますけど、誰かを特別警戒しても結果が変わることではないので、客観的にデータを見ながら、誰かに集中するというよりは、全体を見てやっていきたいです」
もちろん目標は優勝してドライバーズタイトルを勝ち取ることだという太田。今年はタイヤのスペックが変わり、また鈴鹿に関しては東コースの路面が新舗装になった影響で「勢力図がもしかすると変わるかもしれない」と予想していたが、「今あるデータをもとに開幕までにしっかり準備していけばチャンスはあるだろうし勝つ自信はあります」と現状を前向きに捉えていた。
ダンディライアンのふたりといえば、昨年の第5戦もてぎでの白熱したバトルが印象的だが、今年もチームメイトバトルがコース上で繰り広げられるのか、ますます見どころの多いシーズンとなりそうだ。
[オートスポーツweb 2025年03月06日]
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