お笑いコンビ「カラテカ」で漫画家の矢部太郎(47)が6日、東京シティービューで行われた「手塚治虫『火の鳥』展」オープニングセレモニーに出席した。
矢部は、原作者の手塚治虫さんと「火の鳥」の熱烈なファンで「復活編」に出てくるロボット「ロビタ」を「買いたい」と熱望。「漫画を描く時のアシスタント…というかアイデアが欲しい。『ネーム、書いておいて』」と、漫画を描く際の相棒にしたいと熱望した。ただ、ロビタが劇中でいなくなることを指摘されると「相方が、急にいなくなるのは…僕も経験があるので」と思わず吐露。19年6月に闇営業問題で吉本興業を解雇され、20年に清掃業「株式会社ピカピカ」を立ち上げた実業家の入江慎也さん(47)の一連の件を想起したのか「怖いな」と苦笑した。
矢部は、17年10月に刊行したデビュー作「大家さんと僕」が、翌18年に第22回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)短編賞を、芸人ではもちろん、漫画家以外の職種として初めて受賞する快挙を成し遂げた。21年には同賞の社外選考委員に就任。「大ファンで、小学生の時、先生のファンクラブに入っていました。先生の作品が敷き詰められた床を踏み付けて申し訳ない人生の1冊、ライフブックが『火の鳥』です!」と喜んだ。
セレモニーの最後には「漫画家と言うのが恥ずかしい。原画の素晴らしさに、筆を置きたくなった」とも口にした。「中学生の時、すごく悩みがあったり、友だちがいなかった時、あまりに壮大なお話で自分の悩みなど、どうでも良くなった。悩みがある人は、来てくれたら、圧倒され、打ちのめされると思う」と呼びかけた。
この日は、企画監修を務めた生物学者の福岡伸一氏、手塚さんの娘の手塚るみ子氏も出席。手塚氏は「宇宙に近いところで、皆さんで『火の鳥』の世界観を分かち合う…理想でした。どのようなことをメッセージしたか、見られれば良いと思います。父が喜んで、降りてきているんじゃないか」と喜んだ。
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