FANTASTICS・八木勇征 (C)ORICON NewS inc. ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの八木勇征が6日、都内で行われた映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』ティーチイン上映会に登壇し、観客からの質問に回答。深く考察するファンに感心する一幕があった。
イベントにはほかに木村真人監督がMCとして登壇。会場へ足を運んだ観客からの質問にネタバレを含む生回答を実施した。八木が「挙手!」と呼びかけ手を挙げた観客を指名。すでに数回観たというファンも多く、細部への質問も飛んだ。
3度観たというファンの質問は「アキトの受験番号1220506」について。八木の誕生日5月6日にちなんでいるのではないかと推測したが、その前の「122」の意味を知りたいというものだった。
八木は「教えていただいてよろしいでしょうか」と振り、木村監督が「スタッフさんですね。僕、一応今監督を務めていて、下に演出部さん、チーフ、セカンド、サードいるんですけど、多分その人の遊び心と愛情じゃないですかね」と回答。
八木も「それに尽きると思います」としたうえで、「僕は05、06は取ってる時にもう誕生日やん、みたいに思ったんですよ」と明かしたが、「122はなんなんですか?」とピンときていない様子。
これにまたも別の観客から手が上がり、「1220」と「506」で分かれるのではと指摘。この時点で八木はピンときた様子で「なるほど」と目を丸くした。続けて「506」が誕生日を表していて、「1220」が八木がメンバーの中島颯太とともにFANTASTICSに加入した日だと説明されると、「そういうことか!」と感嘆の声を上げた。知らず知らずのうちに現実と映画の世界をリンクされていた小道具の工夫を考察するファンに、八木も木村監督も「全然わからなかった」「知らなかった」と声を漏らしていた。
また観客から八木が演じたアキトと八木をはじめとしたメインキャストの4人はキャラクターと似ているとして役との共通点について質問が入ると、八木は「自分が1つ決めたことは絶対にやり通す、途中でやめないとか、1つすごい軸を持ってる人間だなっていうのは、そのキャラクターの設定、台本を読んでいて思っていたことなんですけど」と役の性格について感じていたとし、「1つやると決めたことは途中で逃げずにやり遂げるっていうところはすごく共感できるし、自分でも似ている部分なのかなとは思っていました」と明かした。
木村監督も「全体的なこの柔らかさと、真面目さ。そして人を気にかける優しさ。この4人の中で会話回してって率先して裏でリーダーになっていくじゃない。その感じとかは、僕の現場で見てる勇征とは近いところ」と八木について感じていたことをあかすと、八木は驚きの表情。
さらに木村監督は「ちょっと頑固なところとか」とも告白。「2回目の会議のときに、『このセリフ、目を見て言いたいんです』って言ってきたのがあって」とし、「高校生の役のときに、どうすればより役に入っていけるかみたいな話をしたときに、この村の高校生はみんな目見て話すとき多いよみたいな話をして」と明かすと、八木は「いや、そうだと思ったんですよ」と反応。「それで最初、多分目線離すって言ってたやつを、多分段取りかテストが終わった後に、『これやっぱり目見て言いたいんですけど』『よし行こう』みたいに撮った記憶があって、そういうところとか意思の強いところとかリンクしてるところはあるなっていうのはよく思いましたね」との監督評に、八木は「うれしいです」と感激していた。
本作は、昨年3月31日をもって、放送作家業・脚本業からの引退を発表した鈴木おさむ氏が、「辞める前に、どうしてもこの作品を作りたかった」と語っていた念願の企画となる。2019年の初演以降、何度も再演されている朗読劇を最旬のキャスト陣で映画化した。
田舎の小さな村の少年たちは18歳になると、「この村で生まれた男の子は、人生で1度だけ魔法を使うことができる。ただし、20歳までの2年の間に使わなければならない」ということを伝えられる。村の大人の男たちが過去にどんなことに魔法を使ったのかは、自分たちが魔法を使うまでは知ることができない。主人公たち4人の男子高校生は「何に魔法を使うか」を考え始める。それはかけがえのない体験となり、感動のクライマックスを迎える。