ターン7の路面を確認する岩佐歩夢(TEAM MUGEN)と小池智彦エンジニア 3月7日(金)の2回のフリープラクティスでいよいよ開幕を迎える、2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。走行前日の6日(木)、第1戦&第2戦の舞台となる鈴鹿サーキットでは、各チームの搬入作業も終わり、セッションに向けた準備が着々と進められている。
鈴鹿サーキットはシーズンオフに東コースの路面が新しく舗装されたが、2月に行われたスーパーフォーミュラ公式テストではS字コーナーのひとつ目(ターン3)とNIPPOコーナー(ターン7)の路面がバンピーだと指摘する声が、ドライバーたちから上がっていた。
これを受け、スーパーフォーミュラ開幕2日前となる3月5日に、対象箇所の路面が“再再舗装”された。
■ターン3は走ってみないと分からない?
これは3月5日発行の大会インフォメーションNo.13でも発表されており、作業が実施されたのはターン3のイン側部分(4.8×105メートル)と、ターン7のイン側部分(4.8×130メートル)の2箇所。同日夜には作業が終わり、6日は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の専有走行が午前・午後と行われていたが、路面の違和感について語っているドライバーはいなかった。
この日は16時50分ごろからトラックウォークの時間が設けられ、今回は自動車でコースに入ってチェックすることも許される時間帯もあり、チームの移動車やレンタカーを使って走行ラインをゆっくり走りながら路面の確認を行なっている陣営も見られた。
その他にも徒歩でトラックウォークをするドライバーもおり、特にターン3とターン7は時間をかけて入念にチェックしていたほか、JRPの宮沢紀夫レースディレクターも徒歩で再補修箇所を確認に来ていた。
平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)や岩佐歩夢(TEAM MUGEN)陣営は、路面に寝そべるようにして細かなギャップを確認していたほか、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)やサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)はテストの時のオンボード映像を確認しながら、再補修箇所をチェックしていた。
ドライバーやエンジニア、チーム監督らから聞こえてきた感想はさまざまだが、特にターン7に関しては「前のような“うねり”はなくなった」「大丈夫そう」というコメントが多かった。その一方でターン3に関しては首を傾げている人もおり、実際にはスーパーフォーミュラのマシンで走ってみないと分からないという状況のようだ。
また、コースのセーフティガードについても変更となり、コース内のウレタンバリアがすべて撤去されたことも発表された。ウレタンバリアがあった箇所は、すべてタイヤバリアでの対応となる。
[オートスポーツweb 2025年03月06日]