山田洋次氏の熱血ダメだしに小日向文世「かなりショック」高橋海人は「子ライオンみたい」に

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2025年03月07日 04:01  日刊スポーツ

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ドラマ「わが家は楽し」制作発表会見を行った小日向文世(撮影・中島郁夫)

TBS系「山田洋次×石井ふく子 ドラマ特別企画『わが家は楽し』」(13日午後9時)の制作発表会見が都内の同局で行われ、主演の小日向文世(71)らが出席した。


夫婦間の離婚問題をきっかけに、家族がそれぞれの立場で「家族とは何か」「夫婦とは何か」を考え、家族の絆を見つめ直していく物語。「男はつらいよ」シリーズなどで知られる映画監督の山田洋次氏(93)が作・脚本を務め、「渡る世間は鬼ばかり」など多数のホームドラマを手がけた石井ふく子プロデューサー(98)と約7年ぶりにタッグを組んだ。


石井プロデューサーは「私の大好きな心のドラマをつくらせていただきました」とあいさつ。山田氏の主軸が映画であることから「断られたらどうしよう、強引に口説こうと思いまして。でも強引に口説かなくても、あんたがやるならやるよと言ってくださいました。皆さんとスタジオでも本当に楽しく、いい仕事をさせていだきました」と今企画の実現に感謝した。


撮影現場は緊張感があったという。会社を定年退職した主人公・平山幸之助を演じる小日向は「前から『渡る世間』は大変だと聞いていた。一気に回すと。案の定、カメラが6台くらいありまして、長回しするんですね。山田さんがお書きになったせりふを体に染み込ませる作業を、風呂でもずっとやってましたね」。妻・史枝役の戸田恵子(67)が「ワンシーンが長くて、せりふも長くて、かなりの集中力を要しました。無駄話する時間もなく、過酷でした」と続けると、石井プロデューサーが横から「すみません」と“謝罪”した。


また山田氏は、本読みの段階から指導の熱量が高かったという。小日向は「最初が僕で、かなりショックを受けたんですよ。主演やらせてもらったのにこんなにダメだしされるんだと。でも次から次へと皆さんダメだしされまして。とにかく山田さんのエネルギーがすごかったです」と振り返る。


特に、長男で大学生の和夫を演じたKing&Prince高橋海人(25)は全せりふにダメだしを食らったという。「どうしても山田さんに認めさせたい。現場では子どものライオンみたいに見えてたかもしれないんですけど、何を言われても立ち向かっていく姿勢はこれからに生かされるなと思いました」。自身の撮影期間は8日間だったそうで「ひと冬すべてをささげていた感覚。すごく濃くて忘れられない、宝物みたいな時間でした」と笑顔。石井プロデューサーから「高橋くん、頑張ったね」とねぎらわれた。


和夫の彼女を演じた山田杏奈(24)も、「こんばんは」のひと言を繰り返し練習したと明かした。「現場のすみっこで『こんばんは』を何度もやって。あそこまで時間をもらえて、やらせてもらえる現場は少ないので勉強になりました」と“熱血山田塾”に感謝した。


小日向は「石井ふく子さん、山田洋次さんの新作ホームドラマに声をかけていただき、光栄のひと言です。見てくださった方々の心に残る作品になればと願っております」と話した。


進行は土井敏之アナウンサー(54)が務めた。


※高橋海人の高は正式には「はしごだか」

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