春の訪れとともに卒業シーズンが近づいてきたが、誰にでも心に残る恩師がいるのではないだろうか。現在放送中のドラマ『御上先生』(TBS系)では、主演の松坂桃李(36)が文科省の「官僚」兼「教師」役を熱演。ネット上では《生徒のために奮闘する姿がグッとくる》《御上先生の存在感に引き込まれる》などと絶賛されており、今クールNo.1ドラマとの呼び声も高い。
いつの時代も視聴者の心を打つ学園ドラマだが、そこに出てくる教師は熱血系やヤンキー系などさまざまだ。そこで本誌は、WEBアンケートツール「Freeasy」にて、教育業界で働く20〜60代の男女300人を対象に「理想の教師が出てくるドラマ」についてアンケート調査を実施した。
第3位には、『熱中時代』がランクイン。
1978年10月から日本テレビ系で放送された同作は、その後の学園ドラマに大きな影響を与えた伝説的ドラマだ。北海道・小樽出身で、不器用ながらも純粋に生徒たちと向き合う新任教師・北野広大を演じたのが、俳優・水谷豊(72)。独特なセリフ回しや風貌が若者を中心に支持され、回を追うごとに人気を増していった。
最終回では、故郷の北海道に戻ることを決意した北野先生が、生徒一人ひとりにメッセージを伝えるシーンが視聴者の感動を呼び、視聴率は驚異の40%を記録。1980年には第2シリーズも放送されている。同作を見て、「先生になりたい」と憧れる子どもも少なくなかったようだ。アンケートでも、北野先生のまっすぐな人柄に言及する声が多くあがっていた。
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《本当に子どもが好きだというのが伝わる先生だった》
《人間味があって人柄が魅力的だった》
《水谷豊が明るくて楽しいから》
《幼少時に見たドラマで印象が強烈だった》
第2位は、『ドラゴン桜』。
『モーニング』で連載していた漫画家の三田紀房氏による同名の人気コミックを’05年にドラマ化した同作。倒産寸前で低偏差値の私立高校にやってきた阿部寛(60)演じる主人公の弁護士・桜木建二が、生徒たちを難関大学へと導く姿が描かれ、「バカとブスこそ、東大に行け!」というセリフは話題に。
主演を務めた阿部のほか、長澤まさみ(37)や新垣結衣(36)、山下智久(39)など豪華な俳優陣が名を連ね、出演者の演技も高く評価された。人生を歩むうえで必要なことを教える桜木の姿に心を打たれた視聴者も多く、教育業界で働く人たちからも《受験のリアルが伝わる》というコメントが多く寄せられた。’21年にも日曜劇場枠で続編が放送された。
《勉強の動機付けと方法が参考になる》
《生徒の能力を正しく判断できる》
《受験勉強の実際をよく描いているから》
《言っていることが正しいと思うから》
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第1位は不朽の名作、『3年B組金八先生』。
1979年から2011年まで32年間にわたり、全8シリーズが放送された同作。校内暴力やいじめ、不登校などさまざまな社会問題に鋭く切り込んだ、まさに学園ドラマの金字塔ともいえる名作だ。出演当時はまだ無名だった上戸彩(39)や濱田岳(36)、中尾明慶(36)といった俳優たちも生徒役で熱演を見せている。
2011年に放送された『3年B組金八先生ファイナル「最後の贈る言葉」』(TBS系)では、定年退職を迎えた武田鉄矢(75)演じる坂本金八のもとに、歴代の3年B組卒業生が集結し話題に。長年にわたって放送されたドラマだけに、教育業界で働く幅広い世代から支持を得ているようだ。
《そのときの時代に合っている》
《体当たりで生徒に接していく姿勢》
《生徒と真剣に向かい合っている》
《生徒の心に響く話をしていたから》
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