サザンオールスターズが19日にリリースする新アルバム「THANK YOU SO MUCH」に収録の楽曲「暮れゆく街のふたり」が、映画「盤上の向日葵」(熊澤尚人監督、10月31日公開)の主題歌になることが6日、分かった。
サザンオールスターズの楽曲が映画主題歌になるのは7年ぶりで、サザン47年の歴史の中でも7作品目という貴重な楽曲提供となる。
「盤上の−」は坂口健太郎と渡辺謙が共演するヒューマンミステリー。若手棋士上条桂介を坂口が、裏社会に生きる東明重慶を渡辺が演じる。同作の矢島孝プロデューサーが「切なさやかなしさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい」と、主題歌をサザンオールスターズに依頼した。
サザンオールスターズは10年ぶりにリリースするオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH」から「暮れゆく街のふたり」の提供を決めた。桑田佳祐が、かつて読んだ小説にインスパイアされて作ったという楽曲で、心を寄せる相手への思いや切なさを情感たっぷりに歌っている。矢島さんは「人間の情念を支える桑田さんの力強い声は、人間の生きざまを描く映画を締めくくり、違った形で映画を支えている」としている。
坂口も「将棋、家族との別れ、因縁、さまざまなものに翻弄(ほんろう)され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました。夏の暑い時期の撮影、夕暮れ時、ひまわり畑の中で夕日を見ている瞬間を思い出しました」と心を寄せている。
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サザンオールスターズによる映画主題歌は18年に公開された「空飛ぶタイヤ」の「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」と、「ビブリア古書堂の事件手帖」の「北鎌倉の思い出」以来7年ぶり。
新アルバム「THANK YOU−」は14曲収録で、「神様からの贈り物」がNHK放送100年関連番組のテーマソングに決定したことが発表されるなど、発売に向け注目も高まっている。
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