アウディが、ドイツ本国の3月4日に基軸モデルたる『A6 Avant(A6アバント)』を世界初公開 直近にもラインアップのネーミングルール見直しを発表していたアウディが、ドイツ本国の3月4日に基軸モデルたる『A6 Avant(A6アバント)』を世界初公開。最新のガソリン、ディーゼルともにMHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーを組み合わせ、アダプティブエアサスペンションとオールホイールステアリングが高い乗り心地と俊敏なハンドリングを両立するなど「他に類を見ないファーストクラスの移動体験」が提供されると謳う。
先日にも日本上陸を果たした『A5』に続き、本来ならBEVモデルが称する予定だった偶数番号を、そのまま従来モデルから引き継ぐ格好となった新型『A6』は、重要なシリーズの刷新を進めているアウディのモデル群と同じく効率的でデジタルなモデルへと進化。エクステリアは無駄を削ぎ落としたデザイン言語による機能的かつ時間を感じさせないデザインが特徴となり、それは空気抵抗係数(Cd値)で0.25という卓越した空力性能にも反映される。
その空力性能の実現には、大型のエアカーテンや前面の制御式クーリングインテークに加え、特徴的なルーフスポイラーやリヤウインドウ側面のエアロダイナミクスパネルが大きく貢献。印象的なディフューザーやショルダーラインから力強く張り出したquattro(クワトロ)ブリスターやワイドトレッドが、ダイナミックなデザインを際立たせている。
車体制御の面でも、標準装備のプログレッシブステアリングがよりダイレクトなレスポンスを実現し、トーションバーや剛性高く取り付けられたステアリングラック、強化されたコントロールアームブッシュなどの改良により、先代モデルと比較して、全体的にステアリング系統の剛性が向上。さらにフロントアクスルのキャンバー角をわずかに増加させることで応答性が向上し、よりダイレクトなフィードバックを得られるようになった。
また、オプションのオールホイールステアリングは、おなじみの4輪駆動機構であるquattroと組み合わせることでさらなる走行安定性を提供し、同じく車高とダンピングを調整するアダプティブエアサスペンションなど反応速度がさらに向上したダイナミック機能と連携し、低速時には後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで最小回転半径を最大1m縮小する。一方で中速域から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れることで、より安定した正確なハンドリングを実現する。
パワートレインでは、前述のとおり部分電動化技術でもあるMHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーを2.0リッターのTDI(クリーンディーゼル)4気筒エンジン(150kW/204PS)と、3.0リッターのTFSI(ガソリン直噴ターボ)のV6エンジン(270kW/367PS)に搭載。
システムは48Vバッテリー、BAS(ベルト駆動オルタネータースターター)、統合型パワーエレクトロニクスを備えたPTG(パワートレインジェネレーター)の3つの主要コンポーネントで構成され、PTGにより市街地走行時や渋滞時、あるいは郊外での走行の際だけでなく、完全電動での駐車や低速走行が可能に。
さらに発進時や追い越し時に最大230Nmのトルクと18kW(24PS)のアシストを提供し、減速時には最大25kWのエネルギーを回生するなど、内燃エンジンをサポートしながらパフォーマンスと快適性を向上させ、CO₂排出量も削減する高効率な走行を実現している。
前後7種類のデジタルライトシグネチャーや第二世代デジタルOLEDリヤライトの組み合わせなど、現在のアウディを象徴するデジタルライティングテクノロジーに加え、明るく開放的な雰囲気と効果的な遮光をスムーズに切り替えられるパノラマガラスサンルーフやBang & Olufsen(バング&オルフセン)製の3Dプレミアムサウンドシステム、オプションの4ゾーンオートマチックエアコンなども用意され、本国での受注は2025年3月から開始予定。日本市場への導入は詳細が確定次第、追ってアナウンスされる見込みだ。
Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106
[オートスポーツweb 2025年03月07日]