ナカジマがアタック合戦の末ワン・ツー。大湯は全体ベスト刻むも走路外走行に/第1・2戦鈴鹿FP2

0

2025年03月07日 17:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)/2025スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦鈴鹿
 3月7日(金)、三重県の鈴鹿サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2025年シーズン第1・2戦を前にした金曜フリー走行2回目のセッションが行われ、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)がトップタイムを記録。しかし、大湯のタイムは走路外走行と判定されており、実質的なベストタイムは佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)がマークしている。
 2025年SFがいよいよ開幕を迎えた。1ウイーク2レースで行われる鈴鹿での第1&2戦は、金曜日に60分間のフリープラクティスが2本実施され、最初のセッションでは野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップタイムをマーク。そして15時30分にはフリープラクティス2が行われた。
 なお、FP1でクラッシュを喫していたオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)はFP2の出走はキャンセルとなり、代わりに野中誠太が乗り込むことになった。

■野尻が停止で赤旗に。ナカジマの2台が僚友同士のアタック合戦

 FP2は気温11度、路面温度19度の冬空のもとで定刻通りにスタート。この日はFP1の時点でメインストレートに強い追い風が吹いており、FP2でもそのコンディションは続いている。
 セッションスタートと同時に、野中の19号車を除く全車がコースインし、まずは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分37秒077でトップに。2番手には坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分37秒283で続く。
 ここから各車は一度ピットインを行い、再度走行を開始しようかというセッション開始15分時点で赤旗が掲示。野尻智紀(TEAM MUGEN)が130Rでオーバーランをし、続けて日立Astemoシケインも不安定に抜けて行くと、左フロントタイヤの固定が緩んでいる様子が確認された。
 タイヤは外れこそしなかったものの、自走不能と判断した野尻はピットロード入り口前でマシンを停止。その後、レッカー車によって野尻の16号車は回収され、セッションは赤旗掲示から8分後に再開となっている。
 再開後はまた全車がコースインし、徐々にペースアップ。太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は1分37秒070を刻み、チームメイトである牧野のタイムを塗り替えてトップに立った。
 さらに、セッション折り返しを迎える頃にはPONOS NAKAJIMA RACINGの2台がタイムを大きく上げ、ルーキーのイゴール・オオムラ・フラガが1分36秒620で首位に。直前にトップに立った佐藤蓮が2番手となり、ナカジマの2台がダンデライアンのワン・ツーを奪う。
 そして佐藤はその後、さらに走行を重ねるなかで1分36秒150にベストを更新。フラガを0.470秒上回るタイムで、チームの後輩からトップの座を取り返す。
 残り15分となると、野尻も再度コースインを果たし、タイミングボード上では三宅淳詞(ThreeBond Racing)が1分36秒758で3番手に名乗りを上げた。しかし、そのすぐあとに昨年の開幕戦でポールポジションを取っている阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分36秒591で代わって3番手に。
 残り5分となると、各車はタイヤを履き替えてセッションを締めくくるアタックへ向かう。まずは、早めにアタックを開始した坪井が1分36秒714で4番手に浮上。このペースアップを皮切りに他車も続々とアタックを敢行。
 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が2番手に上がると、すぐに福住仁嶺(Kids com Team KCMG)や6号車太田も上回って2番手を競う。しかし、予選さながらの様相を呈したアタック合戦だったが、このセッションを通して好調だったナカジマの2台が、さらなるタイムアップを披露してワン・ツーを取り戻して金曜日を終えた。
 なお、タイミングボード上ではナカジマの2台がアタックした後に大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分35秒875でトップに躍り出る一幕があったが、そのすぐ後に日立Astemoシケインでの走路外走行と判定されている。
 また、野中が今大会乗り込むことになったITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULの19号車は、FP1でのクラッシュの修復に時間を費やし、コースインすることなくFP2を終えた。
 60分のセッション後にはそのまま、5分間のスタート練習が実施されている。明日に控える第1戦は9時50分より予選が、14時45分より決勝が開始される予定だ。

[オートスポーツweb 2025年03月07日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定