岡田将生「御上先生」(C)TBS【モデルプレス=2025/03/09】俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時〜)に出演している俳優の岡田将生(おかだ・まさき/35)が、モデルプレスらのインタビューに応じ、生徒キャストとの交流や印象的だったシーンでの心境を語った。【後編】
【写真】松坂桃李主演「御上先生」3年2組生徒役キャスト一覧◆松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなっている。岡田は、文科省の官僚で御上の同期・槙野恭介を演じている。
◆岡田将生「対話が多い」現場の雰囲気
― 現場では「対話が多い」と聞きましたが、現場の雰囲気はいかがですか?
岡田:会話はもちろん当たり前で、監督もそうですし、スタッフの方とも「このシーンをどうしていこうか」という話は常にしています。先日の撮影の途中では、気づいたことがあったときに監督と相談して、撮り方やお芝居を変更するなど、フレキシブルに対応してくださいました。皆さんで考えながら作っているので安心して現場に行けますし、良い緊張感で良いものを作っていく空間は、自分にとっても刺激的でとても良い現場だと感じます。
― 生徒役の方々からもそれを感じることはありますか?
岡田:生徒の子たちとは、そこまでまだ絡んでいないので、あまり言えないのですが、待ち時間に彼らの今回に懸ける思いや芝居が好きだという気持ちが伝わってきます。放送を観ていても感じるので、これから第一線で活躍していく人たちなんだろうなと見ています。
◆岡田将生「目が離せないくらいとても可愛らしくて魅力的」生徒キャストとの交流
― 生徒役のキャストの方々とお話をすることはありますか?
岡田:待ち時間に話す機会が何回かあって、桃李さんとも話しているのですが、我々が20代のときよりもはるかに真摯に作品、役と向き合っている姿は輝いて見えます。お話をしている中でもお仕事の話や作品との向き合い方を質問をしてくれるので、自分の中で答えられる範囲のことを全て答えています。皆さんそうですが、特に窪塚愛流くんは目が離せないくらいとても可愛らしくて魅力的でした。
◆岡田将生、槙野の感情表現シーンに自信
― 7話では津吹隼人(櫻井海音)が倒れ、普段は皮肉屋な印象のある槙野が病室の外で悲痛の表情を浮かべるシーンが印象的でした。
岡田:やっぱり人間ですし、槙野のトラウマはずっと彼が抱えていくものなので、それをどこでどのように出すかというのは1話を読んだときから考えていました。まさに素晴らしいタイミングで槙野の新たな一面が見せられたのは、短いシーンでも印象的に演じたいと思っていたので、うまくいったのではないかと思います。
― 8話では、御上が文科省に戻ってきて出世で先を越されてしまうかもしれない場面も描かれ、槙野に嫉妬もあったように見えました。このシーンはどのように演じましたか?
岡田:まず、嫉妬に関しては全く嘘がないと思います。同僚として、同期として誰よりも出世をしようというのは、多分槙野の中でものすごく考えていることなんだろうなと思っていて、その嫉妬がどう見えるかによって展開が変わっていく大切なシーンだったので、監督ともお話しましたし、槙野は演じ方によって見え方が本当に変わってしまう役で、逆に言うと1話1話、違った表情をしていても成り立つ。すごく難しい役をいただいたと思っていましたが、今となってはいろいろ計算して、監督、共演者の皆さんとお話しながら作れています。8話は、9、10話に向けてフックになってくるシーンなので、とても大切な回だと思って臨んでいました。
◆岡田将生「御上先生」通じて考え方に変化
― 今作を通じて視聴者の皆さんに伝えたいメッセージや、終盤に向けての見どころをお聞かせください。
岡田:最終話で槙野が抱えていたものが分かるので、1話から追い続けてくれていた方にはより響くのではないかなと思いますし、何より今回のメインは生徒たちだと思っていて。皆さんの芝居がとても良くて、作品や役に真摯に向き合う姿は僕たち大人にも響いていると思います。だからこそ最後まで生徒たちを見届けてほしいです。
このドラマのテーマである教育改革については、個人的に僕自身も深く考えるいいきっかけをいただけたと思っています。観ている方々にも届いていると思いますが、最後まで考える力がとても大切で、そういったことが最終話に全て詰まっている気がします。
(modelpress編集部)
◆岡田将生(おかだ・まさき)プロフィール
1989年8月15日生まれ、東京都出身。2006年にデビューを果たし、初主演作「ホノカアボーイ」(2009)や「重力ピエロ」(2009)などで国内映画賞の新人賞を多数受賞。「告白」(2010)「悪人」(2010)で日本アカデミー優秀助演男優賞を受賞し、その後も「ゆとりですがなにか」シリーズ(日本テレビ)、連続テレビ小説「なつぞら」(NHK/2019)、「ザ・トラベルナース」シリーズ(テレビ朝日)、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK/2024)、映画「ラストマイル」(2024)、「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(2024)など映画やドラマで幅広く活躍。現在は映画「ゆきてかへらぬ」が公開中。4月5日からはドラマ「地震のあとで」(NHK/毎週土曜22時〜)が控えている。
◆「御上先生」第8話あらすじ
御上(松坂桃李)に対して文科省への帰還命令が下される。3年2組の成績が落ちてきたことで、保護者たちが問題視していると言うのだ。生徒たちは反発し、御上を救う方法を考え始める。
そんな中、冴島(常盤貴子)の事件を調べていた神崎(奥平大兼)と次元(窪塚愛流)は、ある人物にたどりつく。
そして、神崎の記事など学校の機密をリークしていた人物が明るみになり、御上と是枝(吉岡里帆)は、攻撃を仕掛ける。御上と生徒たちによる、権力をぶち壊すための最終決戦が幕をあける。
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