参院予算委員会で答弁する石破茂首相=10日午前、国会内 参院予算委員会は10日、石破茂首相と関係閣僚が出席し、「石破内閣の基本姿勢」をテーマに集中審議を行った。首相は医療費の患者負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限額引き上げ先送りについて「プロセスに行き届かなかった点があったことを深くおわびする」と陳謝した。
政府は同制度の在り方に関し、今秋までに改めて方針を決定する。首相は「患者の方々に納得いただけない限り(見直しを)やってはならない。強行はしない」と説明した。立憲民主党の徳永エリ氏への答弁。
首相は、トランプ米政権が気候変動対策の後退につながる動きを見せていることに対し「米国の役割は非常に重要だ」と指摘。「大統領は『商売になる』と思えば実行する人だ。私どもとして実例を示すことが肝要だ」とも語った。自民党の高橋はるみ氏への答弁。
首相は介護人材の確保策に関連し、「地方の人材供給をいかに増やすかは、報酬の問題だ」と述べ、待遇改善が必要だとの認識を示した。徳永氏への答弁。