『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館』プレス内覧会に出席したディーン・フジオカ(C)ORICON NewS inc. 俳優のディーン・フジオカが10日、東京・国立西洋美術館で開催される展覧会『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館』(通称:『どこみる展』)のプレス内覧会に登場。自身の西洋絵画の楽しみ方を紹介した。
【写真】西洋絵画についてアツく語ったディーン・フジオカ 本展は、米・サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の作品(計88点)を通し、ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史を紹介。“作品をどのように見ると楽しめるか”という観点から、関連する作品をペアや小グループごとに展示、比較して鑑賞することで、様々な角度から絵画が持つストーリーを深掘り。西洋絵画鑑賞のヒントを得られる展覧会。ディーンは本展で音声ガイドナビゲーターを務めている。
すでに展覧会を見たというディーンは「生で見ることの迫力であったり、奥行きというものを感じました」と感慨深げ。「一点一点も奥行きがあると思うのですが、連続性の中で感じられるその時代の空気が時空を越えて、画像で見るのとは伝わってくるものが違う」と、会場での鑑賞を勧めた。
音声ガイドナビゲーターを務めるにあたり「それぞれの方の楽しみ方、視点の持ち方をナビゲートできるよう、ポイントを分かりやすく簡潔に伝わるように意識して収録しました」というディーン。「“ここ見る展”みたいに、押し付けがましくなっちゃうのもまた、意図が変わってしまいます。その時代の背景や社会の空気、宗教観であったり、何を描くかというモチーフの選び方やタッチ、画法など、判断の基準になる要点を打ち合わせの中で教えていただき、自分なりに解釈して、ナビゲーションの一つとして伝えられたら」とその想いを語った。
ディーン自身の絵画の鑑賞法について聞くと、「“私はここを見る”ということを言語化してみると、自分でも思いもよらないところにたどり着くという経験がある」と回答。「こういう静かな環境で、ずっと一人で“いやこれはどうなんだろう”みたいな感じでブツブツ言っているもの、マナーとして問題にならなければいいんですかね。絵の前で、自分なりに物語を勝手に作り出していく、平たく言うと自分の中でボケとツッコミを無限に繰り返すみたいな感じです」と明かした。
『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館』は国立西洋美術館にて2025年3月11日〜6月8日まで開催。