ポン・ジュノ監督『ミッキー17』吹替キャスト:成河・山路和弘・朴ロ美・中村悠一・田村睦心・内田真礼・花澤香菜ら

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2025年03月10日 20:31  ORICON NEWS

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映画『ミッキー17』(3月28日公開)吹替版キャスト(上段左から)成河、山路和弘、朴ロ美、中村悠一(下段左から)田村睦心、内田真礼、花澤香菜
 ポン・ジュノ監督がアカデミー賞受賞後では初となる『ミッキー17』(3月28日公開)の日本語吹替キャストが発表された。ロバート・パティンソンが演じる主人公ミッキーの吹替は、舞台を中心に活躍する俳優の成河(そんは)に決定。ブラック企業のトップ、マーシャル(演:マーク・ラファロ)とその妻イルファ(演:トニ・コレット)を、リアル夫婦の山路和弘と朴ロ美実(※ロ=王へんに路)が務めるユニークなキャスティングとなっている。

【動画】映画のあらましがわかる日本版予告

 本作の主人公ミッキーは、ブラック企業のトップに、使い捨てワーカーとして労働力を搾取され、”死にゲー”任務で何度も命を落とし、その度に複製されるという過酷すぎる労働を強いられる。何度も死んで、17人目のコピーとなったミッキー17号とそのコピーとなるミッキー18号の2人がメインキャラクターとして登場する。

 見た目は全く同じだが、性格が異なるミッキー17号とミッキー18号。吹替ではその違いを声で演じ分ける必要があり、厳正なオーディションが敢行された。その結果、ミッキー役に決まったのが、成河だった。

 オーディションで自身が選ばれた時の気持ちを、「ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加できるなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。2人の異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした」と、夢のような仕事だったと振り返っている。

 ミッキーが最も頼りにするソウルメイトのナーシャ(演:ナオミ・アッキー)役は田村睦心。ミッキーの友人ながら彼に言い寄るカイ(演:アナマリア・バルトロメイ)役は内田真礼。ひと癖ありげなミッキーの友人ティモ(演:スティーブン・ユァン)役を中村悠一。ブラック企業の研究員のドロシー(演:パッツィ・フェラン)役を花澤香菜が担当する。

 本作について、成河は「一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテイメントとして昇華させる所だと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います」と力説。

 山路は「ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクター達に圧倒される」、朴は「深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます」とそれぞれ、ポン・ジュノ監督が創り出す世界観、キャラクターたちとその中に込められる現代社会にも通ずるメッセージが魅力であると語っている。

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