Snow Man阿部亮平、視聴者をイラッとさせる!? 葛藤抱える役柄で新境地「自分としても挑戦」【合同インタビュー】

　9人組グループ・Snow Manの阿部亮平が、4月スタートのカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』（毎週月曜　後10：00）に出演する。今作では阿部が、これまでさわやかで聡明なイメージを覆すような葛藤を抱えるキャラクターにチャレンジ。クランクインを迎えた意気込み、撮影現場の雰囲気を合同取材で語った。

【写真】暗い雰囲気漂う復讐誓う北川景子＆その相手となる大森南朋

　食品事故で子どもを失った母親・中越紘海（北川景子）は、事故を起こした惣菜店の社長・結城旭（大森南朋）を恨むなか、図らずも結城の次女を誘拐してしまう。復讐を果たそうとする紘海だったが、その誘拐には大きな誤算があった…。阿部は結城の長女の家庭教師・玖村毅（くむら・たけし）を演じる。

――今作への出演のお話を聞いたの印象を教えてください。

オファーをいただいたときはうれしかったのですがドロドロした復讐劇ということで、僕が演じる玖村がどう絡んでいくのか。今まで演じてきた役とは違う展開になりそうなので自分としても挑戦だな、と思います。マネージャーさんからこのお仕事の相談を受けたとき、「だいぶチャレンジングな役になりそうだけど…」と話して、ストーリーや役を噛みくだいた上で「よろしくお願い致します」とお伝えしました。

――覚悟を持って、とのことですがどのあたりに一番覚悟が必要でしたか。

今までの役はさわやかだったり正義感があったりするような役どころが多かったのですが、今回は、物語が進行していくと人間味のあるところや芯がブレることがある。今までとは違い、もしかしたら視聴者の方をちょっと“イラッ”とさせる…その表現が正しいかはわからないけど、真人間ではないような、でもある意味人間らしい役どころだと感じました。そのあたりの玖村の心の揺れ具合をうまく表現できたらいいですね。

――挑戦ではあるけれど、やってみたい気持ちの原動力はどこからきましたか。

まずストーリーがものすごく面白いですね。最終話まであらすじをいただき、すごく面白い展開で、そして共演する役者のみなさまがすごく豪華。自分としてもこのドラマに出て得るものがすごく大きそうだと思いましたし、ドラマを盛り上げるいちスパイスになれたらうれしいです。

――台本ではどのような点に魅力を感じていますか。

どうなるのかわからない展開がすごく多いのが魅力。登場人物によっても点と点がつながるタイミングがズレているけど、そのズレも面白いし絶妙。全員の点と点がつながったときにどっちに落ち着くのか。最後まで見逃せない。まだ、始まっていないのにこのドラマのファンになりそうです。

――真人間じゃない塩梅（あんばい）が難しい役どころになりそうです。

展開の段階によっても玖村が感じることが変わってくる。玖村の芯のなさみたいなものが目立つ部分もありますが、人によっては「人ってそうだよな」「そこまで芯を持っていられないよな」という方と「なにやってんの」と思う方とで意見が半々に分かれるような…目指すべきはそのラインかもしれません。

――玖村に共感できるところやできないところはありますか。

最初、まだ誠実。そこは自分と近いところがあるかもしれないのですが、その後、変わっていく玖村に関しては、台本を最初に読んだときは「芯がないな」という感想が浮かんだのと同時にこれだけのことがあったらこうなっちゃうのかな…と考えさせられるような事件もあるのでぜひお楽しみに（笑）

――ドロドロの復讐劇やサスペンスフルな親子愛が見どころではありますが、そういう作品にハマったことはありますか。

復讐系と違うかもしれませんが昨年、深澤（辰哉）が出演していた『わたしの宝物』は展開から目を離せないという意味でハマりました。この先どうなるのか、どんなことを思っているのかが次週の楽しみになったりするので、そういうドラマは面白い。

――そのなかで今作ならではの面白さを教えてください。

今回クランクインの前にすべて台本をいただいていたのですが、本の切り替わるタイミングが神。すごく気になるんです。「ここで終わるの!?」ってそういう意味では、すごく盛り上がりそうだし、復讐劇とはいえ、おのおののキャラごとに葛藤があって、親の立場ならこう考えるのが正義かもしれないと考えることもある。そのおのおのの正義の形がなんなのかを見届けてほしいし、面白いところです。復讐劇を演じる上でのつながりは、繊細で見ている方にとってチグハグだったら、ミスリードに見えてしまうので、僕らの演技は物語をつなげる上でも繊細。その分しっかり求められているものがあるだろうな。

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共演・大森南朋の気さくなコミュニケーションにほっこり

――今までにない役柄にチャレンジすることで、撮影現場で演技に迷ったりしたらどう対応しますか。

この先、共演する方に聞いちゃうかもしれないですね、すばらしい役者さんがたくさんいらっしゃいますので、吸収する絶好のチャンス。前回のドラマでも「この演技はどうしたらいいですかね？」とか共演者さんから「阿部ちゃんこの演技どうするの？」と聞いてくださったこともあったので、わからないことはたくさん聞いていきたいです。今回も、絶対に、たくさん吸収してクランクアップを迎えたいです。

――今回、作品に入られる前に交流があった方はいらっしゃいますか。

今回はほぼ、はじめましての方ばかりです。シリアスな展開がたくさん続き、衝撃を受けている表情や長尺で撮るところもあるのですけど、カットが1回かかると和やかになる。最近は大森南朋さんとの共演シーンがあったんですけど「こんな事実知らされたら『ガビーン』だよね」ってカットがかかってすぐフランクに話しかけてくださったりしました。

――初共演の方を知っていく楽しみもありますよね。

ほかのドラマでも観たことがある方ばかり。その迫力に感動することはありますね。

――ある意味、視聴者目線でもある。

でも演技中は、もっとお相手の演技を受け止めてもっとできたらな、と自分に思うこともあるので、役として相手の役を受け取りに行こうとしている感じはあります。

――現場の方と仲良くなる極意ってありますか。

「差し入れをする！」とかどうでしょう（笑）。

――なにかもう計画していたり…。

ちょっとでも撮影中の息抜きになったらいいな、と思います。僕の撮影がワンシーンしかない日もみなさんは朝から集合してロケバスでこちらにきたりするのでちょっとでも息抜きになったらいいな。

――今回のお話が決まってメンバーの反応はいかがですか。

まだ共有していないのですが、一応撮影が始まってますし、Snow Manは全員のスケジュールを共有しているので、「始まったね」と声をかけてくれたメンバーは何人かいますね。

――普段とは違う阿部さんにこういう感想を持ってくれそうだなというのはありますか。

メインの復讐劇にどう絡むのか。僕の存在でどうややこしいことになっていくのか。みなさんにも楽しんでいただきたいですし、メンバーにも、面白いストーリーとして楽しんでほしいです。