11日放送『オモウマい店』=ずっと明るい寿司親子の出張寿司(C)中京テレビ 中京テレビ・日本テレビ系『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜 後7:00)のきょう11日放送回は、2022年5月に密着映像を放送した、石川・能登町にあるオモウマい寿司店「津久司」の第2弾を届ける。
【オモウマ写真】地魚12貫+漬け丼で1000円の”大盛寿司ランチ” 能登の地魚12貫に漬け丼が付いた“大盛寿司ランチ”(1000円)や、地魚8貫の“学割寿司ランチ”(550円)など、地元の新鮮な魚を、お得においしく食べられる店として人気を集める。番組放送時には、店主と、当時小学1年生で、数字の「8」が大好きな息子との明るく軽妙なやり取りが反響を呼んだ。
放送翌日から行列ができ、ますます人気が高まっていた「津久司」。番組は23年の夏から冬にかけても断続的に取材を行っていたが、24年1月、能登半島で大震災が発生。24年の4月にスタッフが現地を訪れた際は、復興もままならぬ状態で、店も道路の破損と漏水で休業を余儀なくされていた。店主は「能登の魚を広めることも復興につながる」との思いから、週末に全国各地を回る出張寿司をスタートする。
出張寿司には、地元・宇出津産のあんこう、メジマグロ、カワハギ、タイ、サバなど10種以上のネタを持っていくが、地元の市場に集まる魚もまだ少なく、1週間かけて魚を集め、寝かせておかなければならない。そこで丁寧な血抜きなど、これまでの「魚を寝かせる技術が生きた」という。
震災から半年が過ぎ、ようやく前向きさを取り戻しつつあった9月、今度は集中豪雨による水害が発生した。「今は自分にできることを」と、店主はネタをおいしく食べるための仕込みをいつものように続ける。
“出張寿司”は、約15貫食べ放題で1人前5000円。能登の町だけでなく、大阪、愛知、東京などにも出張する。そして24年の年末、サバの棒ずし、だし巻き卵が付いた5人前相当の“年末お持ち帰り50貫”(1万円)を店で提供する。久々に店を訪れた常連との再会を喜ぶ店主は「再開は来年(25年)にできれば」と復活を誓う。