舞台『muro式.「トイ」』合同取材会に参加したムロツヨシ (C)ORICON NewS inc. 俳優のムロツヨシが7日、大阪市内で自身が主宰する舞台「muro式.」の最新作『トイ』の開催を前に合同取材会に出席した。
【写真】まるでパジャマ?…ゆったりシャツを着こなしたムロツヨシ ムロが脚本・演出・出演の3役を担う「muro式.」は2008年から始まり、自身の「好きなこと」がつまった“ライフワーク”ともいえる舞台シリーズ。『トイ』は常連メンバーである永野宗典がスケジュールの都合で不参加。ムロのほか、本多力、大西礼芳が出演。また脚本にふじきみつ彦氏が参加する。
『トイ』という題名に、ムロは「数学が好きということもあり、感情的な物語の舞台には真逆のタイトルを付けたいと思ってきた」と語る。これまでの「muro式.」シリーズでも、「答え」「シキ」といったタイトルを付けてきた。
今回の舞台について、前回のコロナ禍の中で実施した野外劇「がくげいかい」を振り返り「いつも自分が舞台をやりたいと思っていた時にやっていて、やらなければいけないっていうのが前回でした」と語った。そして、周囲から公演の要望を受けたことで「背中を押された形で、舞台を作りたいという意欲が急に湧いてきた」と言い「自分の表現を模索して、しっかりお客さまの前に提示する覚悟が強まっているので、そこをしっかり皆さんに見せていきたい」と意気込んだ。
「muro式.」シリーズの原点を聞かれ、「自分が役者であることを、自分のお芝居を見てもらうのが一番だったんですけども、原点からさらに優先順位が変わった」と話し「初めて演劇というものを見る人も100回目の演劇を見る人もいる。その人たちが同時に笑える部分を目指してるんですね。みんなが同時に笑えるものを目指して作ってるっていうのは、今回、特に重きを置いていて、原点というよりは、その原点に持ってたことがどんどん大きくなっていった」と語った。
また、コロナ禍で客が笑い声を出せなかった時を「つらいですね」と吐露。そして「今はマスクも外せる時代になりましたので、よかったら声を出して笑っていただきたい。これをもって笑い声が出なかったら、それは自分の失敗」「全力をもってピエロになってやりますので、よかったらそんなばからしい男を見に来ていただければうれしいです」とユーモアたっぷりにアピールした。
■muro式.新作舞台『トイ』
東京公演:本多劇場 4月5日〜29日(全29回)
広島公演:アステールプラザ中ホール 5月3日〜5日(全4回)
福岡公演:福岡市民ホール 5月8日〜11日(全5回)
能登公演:能登演劇堂 5月16日〜18日(全4回)
金沢公演:石川県立音楽堂邦楽ホール 5月21日〜22日(全3回)
大阪公演:森ノ宮ピロティホール 5月25日〜6月1日(全9回)