画像提供:マイナビニュースUber Eatsは3月中に新たに合計10県22都市でデリバリーサービスを開始する。また4月より一部の店舗では、店頭価格による「お持ち帰り」注文をスタートする。Uber Eats Japan合同会社が都内で11日に開催したメディア発表会では、中川晋太郎代表が今後の方針を説明。また特別ゲストに招かれた中尾明慶さん、仲里依紗さんがUber Eatsの活用術を明かした。
○3つのAを推進
冒頭、中川代表がUber Eatsの成長戦略について説明した。まずは昨年(2024年)の事業を総括し、食品・日用品のビジネスが前年比約2倍まで成長したこと、アクティブな加盟店舗数が12万店舗を越えたこと、さらには配達パートナーの数が10万人という規模になったことを評価。ここで「フードデリバリーはコロナ禍のもの、というイメージはもはや過去のものとなりました」とあらためてアピールする。
そのうえで「2025年は様々なサービスの拡充を通じて、さらなる飛躍を目指します」と宣言。成長戦略の3つの柱として『Anything 欲しいものがすぐに』『Anywhere 日本全国津々浦々で』『Affordable もっとお買い得に』を掲げる。
Anythingとしては、昨年から提供している「ピック・パック・ペイ(PPP)」の取り組みを拡充する。PPPはUber Eatsの配達パートナーがスーパーなどの店内で注文商品をピックし、パック(袋詰め)し、会計するサービスのこと。まいばすけっとは関東地区1,000店舗で対応しおり、ビッグ・エー、マルエツプチ、マックスバリュ関東などにも導入されている。今後は宮城県、広島県、福岡県をはじめ、全国に展開していく方針。
コンビニ、調剤薬局などで導入が進んでいるUber Directについては、3月6日よりクリーニングにも対応した。「東京のみならず、TO TOMORROW社さんの拠点がある福岡でもクリーニングの24時間いつでも即時配達が可能となりました」と中川代表。今後は軽貨物やバイク、自転車で運べるものなら何でも即時配達できるオンデマンドのデリバリーサービスを目指していきたい、と続ける。
すでに全国47都道府県で利用できるUber Eatsだが、今後は特に地方都市に力を入れていき、Anywhereのサービスとして定着を狙う。3月中には新たに10県22都市に展開、さらに年内には100都市以上に普及させるとしている。
またAffordableとして、お得なキャンペーンを通年で実施していく考え。ガスト、ケンタッキー、ローソン、くら寿司などの主要ブランドで最大30%オフの割引も実施する。さらには全国47都道府県のUber Eats加盟店で4月上旬以降、配達手数料やサービス料が発生しない「お持ち帰り」が利用できるようになる。中川代表は「Uber Eatsはデリバリーアプリなのにお持ち帰りサービスか、と不思議に感じる方もいるでしょう。注文した、できたての料理を待ち時間なく、最適なタイミングで受け取ることができるサービスです」と説明する。
加盟店に向けては「店舗、デリバリー、お持ち帰り、あらゆるチャネルで売上アップに貢献していきたい」、また配達パートナーに向けては「柔軟な働き方、そしてピーク時でも魅力を感じてもらえるような報酬を提供できれば」とし、消費者に向けては「今後も安定した供給の確保に努めていきます」とした中川代表。最後は、これまでUber Eatsを利用したことのない人に向けて「この機会に最高の利便性をご体感いただければ嬉しいです」と呼びかけた。
○新生活におけるUber Eats活用術は?
Uber Eatsでは中尾明慶さん、仲里依紗さんが出演する春の新CM「リス篇」「花粉篇」を3月12日よりオンエア開始する。どちらも「Uber Eatsで、いーんじゃない?」という家族を説得して屋外でランチするが、思いもよらないトラブルが起こり、結局は帰宅してUber Eatsを頼むことになる、というストーリーに仕上がっている。
そこで発表会には、中尾さん、仲さんがゲスト登壇。夫妻ならではの息のあったトークを繰り広げた。
新CMを見て、中尾さんは「しかしこの夫婦は失敗から学びませんね。Uber Eatsにしとけば良いのに、って思うんですけどね」と苦笑い。楽しい撮影現場でした、と振り返る仲さんを尻目に、中尾さんは「いつもトラブルに巻き込まれるのは俺ばっかりなんだけどね」と笑いながらも愚痴り続ける。
普段からUber Eatsを頻繁に利用している、と話す2人。舞台では「新生活におけるUber Eats活用術」を披露した。
家族旅行でロサンゼルスに旅行したときのこと。英語に不安があった中尾さんはスマートフォンで評価の高い店舗を見つけるとUber Eatsで料理を頼んだという。「すぐに来てくれて安心感もありました。まずはUber Eatsで頼んでみて、美味しかったら次の機会に店舗に食べに行く、というのも良いと思います」と中尾さん。また仲さんは、息子が高熱を出したときに熱を冷ます冷却シートが必要になり、Uber Eatsに頼んだそう。看病で家を離れることができず、あのときは本当に助かった、とホッとした表情で振り返っていた。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)